Fashion, Collection, Tokyo 2018 S/S

D-VEC 2018S/S Collection


2017年10月20日、D-VEC(ディーベック)は六本木nicofarreにて2018年春夏コレクションを発表した。

「FEEL ALIVE 最高の瞬間を感じる」をコンセプトに、撥水性や保温性の高いものなどの機能的なアイテムを得意とするD-VEC。キャットストリートをランウェイに使用し話題となった初登場から2回目となる東京コレクション、今季のテーマは -MINAMO- 。テーマの通り、会場内には大きなスクリーンいっぱいに水面が映し出されており、幻想的な空間となっていた。

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水面に雫が落ちた様な、円形のモチーフをあしらったスタイルや波の様なウェーブのモチーフをあしらったものなどが目立った今回のコレクション。これらは、水からインスピレーションを得たモチーフを採用したそうだ。小物にメタリック素材を取り入れることによって、ファッション性がプラスされている。

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今回のコレクションではシルエットにも注目すべき点があった。歩くたびに波が立つように揺れるスカートや、風を受けると広がるナイロンコートなど、風になびく素材を使用していた。モチーフだけではなく着る人が着て動いてこそ生かされる、いかにもスポーツウェアらしいスタイルが目立っていた。

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最後には登場したモデルに、雨を降らすという演出。機能性を目の前で見て、実感することができる何ともサプライズでユニークな演出だった。

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今までのスポーツウェアは、運動をするだけのものであって、機能性だけを重視したものになっていた。しかし、最近ではファッション性もプラスされたものが増えたように感じる。それは、スポーツをしていても、自分の個性を表現したいという人々の願望を叶えたものである。機能性もありファッション性をも兼ね備えたスタイルは、スポーツウェアの概念を超え、これから先もどんどん発展していくだろう。

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Text / 比良春乃
Photos / 田近 咲菜 (@is__sleeping)