Fashion, Collection, Tokyo 2021 S/S

KEITA MARUYAMA×PITTA MASK Collection

 KEITA MARUYAMAは2020年10月16日(金)15時、ブランド初めてのデジタルショーとなる「KEITA MARUYAMA×PITTA MASK コラボレーション・ショー」をRakuten Fashion Week TOKYOにて発表した。

 今回のショーのテーマは、マスクと(MASK)仮面舞踏会の参加者(Masquerader)をかけ合わせた「Maskueader(マスクァレーダー)」。演出家の若槻氏とデザイナーのマルヤマ氏が作った造語。マスクを身に着けることで、 いろいろな場所に自分を連れて行ってくれる、そんな気分やテンションを、以前からファッションに合わせたマスクを提唱しているPITTA MASKとのコラボで表現した。今年三月の「Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 A/W」で披露する予定だったが、新型コロナウィルスで中止となっていたため、今シーズンに後ろ倒しする形となった。

 KEITA MARUYAMAのファンタジーな世界観を存分に堪能できるよう、ストーリーは全てCGで表現 。映像の中では、株式会社サイバーエージェントとのコラボレーションによって実現した仮想空間における新たな価値の創造も見て取れる。コロナ禍によりファッション業界でも様々な変革が求められる今、日本国内において「ファッション×最先端テクノロジー」という新たなクリエイティブ表現に挑戦した、先進的かつ象徴的なショーになったのではないか。

 マスクをよりファッションアイテムとして、そして日常の中のファンタジーを表現するべく、クチュール感のあるマスクを製作した。キルティング加工にパールをあしらったタイプや赤いビーズでドラゴンを刺繍し、耳元にフリンジをあしらったタイプなど全四種を製作。また、同コレクションでは「サステナビリティ」にも重点を置き、デザイナーマルヤマ氏があえて新作を作らず、26年間のアーカイヴをスタイリングするという初の試みが行われた。デビューコレクションのレザーブルゾンと2016 SSシルクノースリーブブラウスを組み合わせたスタイリングといった、時空を超えた新しいコレクションを創り出すという新しいファッションの考え方を提案している。

DESIGN 丸山敬太(Keita Maruyama)

MODEL 福士リナ(Rina Fukushi)

text/ yui abe

photo/ kasumi komada