Fashion, Shop Review

Bibliotheque(ビブリオテック)/北参道



 

Bibliotheque(ビブリオテック)/北参道


「Bibliotheque……それはフランス語で図書室である。」

おいしいコーヒーでも飲みながら…そう言って私たちの前に出された一杯のコーヒーは、ほどよい苦みと豆の香ばしい何とも言えない香り。阿佐ヶ谷にあるコーヒー豆のお店から厳選した豆を使って入れた、こだわりの一杯。そんな一杯によく合う最高の一品は、シェフ特製のランチでもなければ、パティシエ特製のスイーツでもない。…6000冊にも及ぶ本である。天井近くにまである本棚にそれは所狭しに並んでいる。その中からその時の自分に合う選りすぐりの一冊を選び、おいしいコーヒーを飲みながらその本にいつまでも浸る。これがこのカフェのスタイルである。そこにある本はデザイン関係が多くを占めている。だがほかにも写真集、ファッション誌、イラストレーション、アートブック、映画のパンフやポスターなどがあり、今でもあるファッション誌『VOGUE』や『ELLE』は70年版や80年版のものがほとんど数多く残っている。ほかにも外国の有名な写真家の写真集など、普通の本屋ではもう見ることのできないであろう、圧巻の量の本たちからは、歴史を感じ、その深みを味わうことができるだろう。一冊一冊発刊された年も違えば、種類も大きさも様々であった。しかしそれらたくさんの本を開くたびに、その一つ一つ違った世界観に浸ることができるのである。もうひとつ、このカフェの魅力は、地下のスタジオで行われているイベントであろう。有名な方をお呼びしてのトークショーや本の刊行記念トークショー、洋書の展示会、さらには落語などのイベントが、その名も文明講座と称して開催されている。それら文明講座は何か一つに偏ることなく、様々なテーマに基づき開かれ“文化”というものを目だけではなく、耳や肌でインスピレーションできるような内容になっている。ぜひ足を運んでもらいたい。



イベント、たくさんの本たち、そしてそれに合うおいしいコーヒー、この三拍子が揃って初めてBOOK&CAFÉ Bibliothequeなのである。Bibliotheque…それはフランス語で図書室。デザイン事務所や高級感あふれるshopが集まる北参道にあるカフェ、Bibliothequeは確かにお洒落だ。だがそれは、外観や照明がお洒落なのではない。ほかの何物でもない本一冊一冊の歴史、深みがその雰囲気・空間を演出してできたものなのである。普通のカフェで見ることのできる最新版の雑誌はない。しかしここには歴史を感じられるたくさんの本があり、普通の図書館ではできない本と一緒にコーヒーを飲む特別観を味わうことができるだろう。皆さんにもカフェ『Bibliotheque』の世界観を感じてもらいたい。


Bibliotheque ビブリオテック

東京都渋谷区千駄ヶ谷3-54-2
営業時間:火~土 12:00~21:00
ご利用料金:お一人様¥500
定休日:日、月、祝日
TEL: 03-3408-9482
WEB: http://www.superedition.co.jp/


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