山形のモノづくりの現場から新しさを発信していきたい
3月19日、渋谷ヒカリエホールBにてCoohem(コーヘン)のコレクションが発表された。Coohemは山形にある米冨繊維が手掛けるオリジナルファクトリーブランドであり、東京ファッションアワード2016を受賞している。
今回行われたインスタレーションでは、糸やボタンなどの素材、工場での製造過程を見ることができ、並んだトルソーには過去のコレクションも展示してあった。ファッションショーではなくインスタレーション形式だからこそ、自社で開発している素材へのこだわりが伝えられるのであろう。また、16-17年秋冬の最新コレクションを身に纏ったモデルが突如登場する場面も。織物のように見えるニットツイードのセットアップや、ネイティブ柄のコートなどが登場した。
日本のファクトリーブランドは海外のファクトリーブランドに比べてあまり知られていない。デザイナーである大江健は「山形のモノづくりの現場から新しさを発信していきたい」と語っている。
Coohem
2010年秋冬より米富繊維株式会社がスタートしたブランド。ブランド名は交編(こうへん)というニットの業界用語に由来している。会社創業以来長年培われてきたクリエイティビティが融合したニットブランドとして、国内外のセレクトショップ、百貨店にて展開している。
text/Akane Sato
photo/Chie Takagi