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東京都の芸術文化支援 「アートにエールを!東京プロジェクト」  

                              

 前回、このコロナ禍で困窮する同業者たちと助け合おうとアーティストたちが立ち上げた署名団体#SaveOurSpaceを紹介した。

 一方で自治体による芸術や文化を支援する動きも始まっている。東京都の『アートにエールを!東京プロジェクト』はその一つである。本プロジェクトは、プロとして芸術文化活動に携わるアーティスト、クリエイター、スタッフの人々から、自由な発想を基にした動画作品を募集し、専用サイトで配信するというものだ。動画作品を制作した人には、出演料相当として一人当たり10万円(税込)が支払われる。(1作品につき上限100万)

※応募事項等詳細は専用ページまで。 https://cheerforart.jp/h

※なお、予定人数を超過する応募数があったため、現在は個人登録の受付を中止している。

                

 本プロジェクトの担当である東京都生活文化局文化振興部は、「新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、芸術文化関係の展覧会・公演・イベント等が中止・延期となり、日頃、芸術文化の分野で活動されている方々の制作や発信の場が失われています。このような中、東京の魅力の源泉でもある文化の灯をともし続けるため、『アートにエールを!東京プロジェクト』を立ち上げました。プロジェクトを通じて、アーティストやクリエイター、制作スタッフなどの方々の自由な創作活動を支援するとともに、東京の多彩な芸術文化の魅力を多くの方へお伝えしてまいります。」と伝えている。

                              


 先日、東京都でも緊急事態宣言が解除され、ほんの少しずつ、一歩ずつではあるが元の日常が戻りつつある。しかし、まだ気は抜けないし、引き続き活動を自粛せざるを得ない人々、それによって困窮している人々もいる。普段、私たちの生活は自分たちが考える以上に身の回りにある誰かが作った芸術や文化、エンターテイメントに支えられている。彼らの困窮は他人事ではない。こういったプロジェクトや活動を知ることで、配信されたコンテンツを楽しむことはもちろん、このコロナ禍とその元で様々な手を尽くしながら生き残ろうとしている文化芸術の存在についても考えて欲しいと思う。

                

生活文化局HP 「アートにエールを!東京プロジェクト」のページ

https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/bunka/katsu_shien/0000001441.html

「アートにエールを!東京プロジェクト」専用ページ

https://cheerforart.jp/https://cheerforart.jp/

               

text:望月青河