自分たちらしさ、TENDER PERSONらしさを伝えたい
先日、TENDER PERSONの3rdコレクッションが発表された。今回のテーマは「PURE CLASSIC」。レディースのもつピュアさにメンズのもつ伝統的でクラシカルな部分を反映させ、レディースアイテムを中心としメンズもシェアできるコレクションを展開した。
2014年にアメリカで公開された「ジャージー・ボーイズ」という映画がある。そこに登場するボーカルはとても高くて女性的な声をしているが、ジャケットでかっちりと決め、男性らしい服装。そんなボーカルの姿が今回のコレクションのインスピレーションとなっている。
また、映画の脚注で流れている音楽ではないが、スウェーデンのシンガーにホセ・ゴンザレスという人がいる。彼の「This Is How We Walk On The Moon」という曲も雰囲気を反映させるものとなったらしい。展示会ではこの音楽が流れ、ルックの雰囲気をさらに引き立てていた。
今回は1stコレクッション、2ndコレクションに比べルック数を大幅に減らした。自分たちがこだわって作ったところだけをいかに伝えるかに重点を置いたようだ。今回も自分たちらしさを出すことを大切にしたが、今までとは違う、これまでやっていなかったことを表現するのに意識したと語る。4thコレクションでは古着のディティールを用いながらも現代っぽく表現したいと、次のビジョンも教えてくれた。今後デザイナーのヤシゲユウト、ビアンカがTENDER PERSONでどんなコレクションを見せてくれるのか、私たちはこれからもこのブランドに注目していきたい。
text/Akane Sato
過去の「TENDER PERSON」に関する記事はこちら
TENDER PERSON 服飾学生でありながらブランドを立ち上げた2人へのインタビュー
http://tokyo-add.com/2015/08/49908
TENDER PERSON 2nd Collection
http://tokyo-add.com/2015/07/49569