Fashion, Collection, Tokyo 2019 S/S

kotohayokozawa 19S/S Collection



kotohayokozawaの2019年春夏コレクションが10月17日、渋谷ヒカリエにて発表された。
渋谷パルコの工事現場にてショーを行い、2018年には新人デザイナーファッション大賞での受賞など一歩ずつ成長をし続けるブランドだ。
また、2017年にはセカンドライン”todo kotohayokozawa”も立ち上げ活躍の場を広げている。
そんなkotohayokozawaが東京コレクションへ初参加となれば是非参加したいと、足を運んできた。
写真 2018-10-18 0 16 06
身近にあるものからヒントを得て作成された今期の新作コレクション。
中でも印象的だったのはオリジナルプリントで作られたアイテム。
写真 2018-10-18 0 12 44
野菜や文房具、衣類など私たちの生活で身近なものが綺麗に並べられたプリントだ。
これはデザイナーの横澤氏の自宅の物やリサイクルショップで集めたアイテムだそう。
「普段身の回りにある何気無いものもよく注目してみると意外と可愛いなんてことが多いんです。それを1つ1つ丁寧に撮影しプリントしました。」と柔らかな笑顔と弾む口調で話してくれた。
写真 2018-10-18 0 11 59
ランウェイの背景には場面が変わるごとにスライドしていく壁が出現。これも横澤氏やスタッフのスマホのフォルダの中に入っていた写真のようだ。
写真 2018-10-18 0 10 03
モデルたちが身につけるアイテムも、目を凝らし見てみると身近なアイテムたちが隠れている。花の入ったレジ袋や掃除サンダル、洗濯バサミ、クリップ、新聞紙。更には前シーズンのサンプルやトワルまでも。


日常の中にはかけがえのない美しいもので溢れていた。
忙しく過ぎていく毎日の中で何気なく見ている世界だが、一度自らのそばにあるものたちや環境をじっくりと観察し、よく考えてみよう。
新しい発見や感動、新たなものの見方が生まれるかもしれない。
そしてそれは外的なことだけではなく自分自身について言えるかもしれない。
飾らない、そのままの自分でいいということさえもkotohayokozawaは私に教えてくれた。


Text/櫻田美羽
Photo/中村宜嗣