Shinya yamaguchi
ファッションデザイナーShinya yamaguchiにインタビュー。
Shinya Yamaguchi 2/2
以前はストリートではデザイナー自身のファッションが頻繁取り上げられ現在はデザイナーとして活躍する、Shinya yamaguchi さんにインタビュー。
■難しい質問ですが、単刀直入にヤマグチさんにとってファッションとは?
暗いトンネルの先に見える光。どんなどん底にいても、結局それにすがりつくしかない、そんな存在。
■今、国内のアパレル業界は縮小をたどっているといわれていますが、では具体的になにが欠けていると思いますか?
ワクワク、ドキドキ、それに勢い!ファッションはつねにキラキラと輝いてないとね!!具体的には、やっぱり守りに入ってるってことでしょうか。お店なり、雑誌なり、JFWのような組織なりが若い新しいクリエイターの受け皿を広げることで、新陳代謝をさせない限り、ファッションはおめおめと先細りの一途をたどると思います。早い話、「まずぼくを支援しろっ!」と(笑)
■最後に「3ピース×1アイデンティティ」シンプルなハイヒール・Tシャツ・デニムを主役級アイテムで構成×一撃必殺のインパクトを持つ小物のコンビネーションですが、それは何を意図として発表しているのかお聞かせください。
ぼくのアイデンティティであるハイヒールを男性に提案するにあたって、それ以外のアイテムはとことんシンプルで、男性に馴染んだアイテムにするべきだと思いました。またそれまでにスカートやレースを取り入れたメンズ服もつくりましたが、一部のファッションアディクトにだけ支持されるカルト的なブランドではなく、より多くの人の「新しいスタンダード」になり得るような、エッジィでいて、なおかつメジャー志向なブランドであることを印象付けたかったというのもあります。Tシャツとジーンズは、誰もが一年中、季節を問わず必要としているアイテムですからね。…ただそれは裏を返せば、すでに誰もが(人によってはいやと言うほど)持っていて、あらゆるファッションブランドがやり尽くしたと言えるアイテムでもあります。そこで、かねてから層が薄いと感じていた、「男性のための(新しい)アクセサリー」にも着目しました。手持ちのTシャツとジーンズに合わせるだけで即!見違えるような一撃必殺のインパクトは、布帛とニットを用いない、新たなモード表現であるとも思いました。またリアルな消費者的な視点として、シンプルなスタイルに対して小物で個性を発揮するという考え方は、とても今日的なニーズにあっていると思います。でもなにより重要なのは、(写真を見てもらえばわかるように)このスタイルによって誰もがカッコよくなれるというその事実!ですっ。
HIS WORKS
Shinya Yamaguchi 2/2