Interview

pomido 彼を魅了し続ける日本のサブカルチャー

東京は個性がたくさん集まった楽しい場所。

日本の生んだサブカルチャーをこよなく愛する外国人、彼らは何がきっかけで、何を思い、サブカルに魅了されたのか。
私たちは1人の男性に会いに行くことにした。
彼の名前はpomido。口ひげが特徴的な日本のサブカルとデザインが好きなヨーロッパ人。
目の引くInstagramのアカウントにはそれしか書かれていない。
気になった私は直ぐさま彼にアポイントメントを取り、会いに行くことにした。


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◇初めまして。単刀直入に聞きます、pomidoさんは何者なのですか?

僕は普段、(名前は伏せます)日本のトレンド情報サイトの作成をしています。あとは趣味でパソコンで音楽を作っています。


◇いつ日本に来たのですか?

初めて来日したのは2007年でした。その時は観光が目的で、たった1週間の滞在でした。しかしその時の旅行が楽しすぎて、2008年にまた日本に来ました。その時は1か月滞在したのですが、母国に帰りたくなかったので、翌年の2009年にまた来日して日本に住むことを決意しました。


◇日本語がとても上手なのですが、もともと日本語は勉強していたのでしょうか?

日本に来る前にロンドンで半年くらい夜の学校(笑)で勉強していました。そこには日本人のおばさんがたくさんいたり、日本オタクのロシア人がいたりしてそこで日本語を覚えました。


◇いつから日本に興味があるのですか?

日本の伝統的な文化というよりは、日本のサブカルに興味があります。
きっかけは僕が18歳の時に日本のYMOという80sバンドに出会ったことでした。たまたまyou tubeで見たPVにバブル時代の東京の映像が映り、そこですごく東京に行きたくなりました。
もともと日本のCorneliusというバンドが好きで今でも大ファンです。
それがきっかけで高円寺に住むことにしました。僕は日本の中でも東京が大好きで、死ぬときも東京にいようと思います。


◇話は変わりますが、安倍晋三総理の作品がとても印象的だったのですが、これを作成した意図、きっかけは何ですか?

僕は毎日夜、中央線に乗りながらアプリで漢字を勉強しているのですが、帰宅中のサラリーマンのおじさんが僕の画面を覗いてくるので驚かせるために作りました(笑)


◇どうしてそこまでpomidoさんにとってサブカルは魅力的なのでしょう?

よくわからないけど、ロンドンで住んでいた時からDrop Tokyoのサイトを見たり、youtubeでサブカルの人たちを見ていました。今でこそ、instagramなどで海外の情報を知れるけど、当時は海外ではあまり注目されていなかったので、日本のサイトを見漁っていましたね。特にストリートスナップが面白くて、今の仕事の情報サイトも日本にフォーカスを当てています。
それに、サブカルな人たちは見ていて面白いです。ロンドンにいた時は皆おとなしくて、皆同じ格好をしていてつまらなかったのですが、東京は個性がたくさん集まった場所なので楽しいです。


◇サブカルについて何か思うことはありますか?

僕はサブカルが大好きだけど、その中には入れないと思います。
日本人は全体的にシャイな人が多くて、外国人の僕だとなおさら壁が高く感じてしまうのではないんじゃないですかね。僕もシャイですし(笑)だから特にサブカルのコアなグループには入りづらいです。
例えるなら、サブカルの世界は野生動物の世界で、様々な群れがあり、僕はそれを撮影するカメラマンの役です。


◇最近気になることは何かありますか?

最近、三島由紀夫の『太陽と鉄』を読んでいます。最近彼のことを知りました。彼の歴史にとても興味があります。
あとは、nature danger gangという日本のバンドに興味があります。今日も彼らのライブに行きます(笑)




今はまだサブカルは傍観者の立場からでしか楽しめていないというpomidoさん。いつか、彼にとって「憧れ」から「仲間」へと変わっていってほしいと思う。


Instagram
@pomido




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photo, text/angie