Etoile et Griotteのデザイナーに聞く、“Lovable,Sugary and a little bit of Hate”
今回は、Etoile et Griotte(エトワール エ グリオット)のデザイナー、フジシタチヒロさんにお話を伺った。現在、会社員として女子向けアプリのUI/UXデザインなどの仕事を行っている傍らこのブランドをひとりで運営している。2015年6月には伊勢丹新宿店に自身が主催・運営を務めるイベントを開催した。
Etoile et Griotteという名前の由来を教えて下さい。
―――以前、似たような名前でガールズイラストを描いていたのですが、ガールズイラストを描くことに面白さを感じなくなってきたため、名前を「Etoile et Griotte」に変えるとともにガールズイラストをやめました。コンセプトは“Lovable,Sugary and a little bit of Hate”。かわいらしい絵のなかにhateを入れ、パステルカラーの中に黒いアイテムが混ざるものが多いです。
コンセプトに沿ってモノづくりをしているのですか?
―――勝手にそうなっちゃいます。ふと絵を描いてみるとパステルカラー、それを引き締めるのに黒を使いたくなっちゃいます。特にかわいいものを作りたいというわけではなく、感覚的にやっていたものに言葉を付けた感じです。
イラストレーターになろうと思ったきっかけは?
―――昔から絵をずっと描いていて、美大では油絵科に進み、周りも絵を描いていました。その学科はパソコンの授業が全く無くて、それに対して不信感を抱いていたので独学でIllustratorなどを勉強しました。デザイン事務所でインターンの経験もしました。就職先もイラストを描くような会社に入って、気が付いたらなっていた感じですね。
商品を作って販売しようと思ったきっかけは?
―――大学の時にシルクスクリーンをやり始めて、紙よりも布に刷る方が面白いと感じました。周りはみんな紙に刷っていたんですけどね。平面のものよりも缶バッジやiPhoneケース、服のような立体的なものが自分の絵には合っている、物体としてのかわいさの方がうまく魅せられると思って始めました。
ネットに力を入れているのですか?
―――もっと力を入れたい気持ちはあるんですけど、追いついていません。とりあえずイベントが決まったらそれに向けて作って、イベントが終わったら通販に入荷という感じです。基本的には年に2,3回あるであろうイベントに向かって準備しています。
ご自身はアクセサリーなど身に着けないのですか?
―――自分が着けたくて作っているんじゃないんです。服などを作っている人は、自分が着たくて作っている人が割と多いですが、レディース服のデザイナーが男の人みたいな感じで、私は自分の理想とする女の子像があって、その子たちに着てほしいと思って作っています。そこに私は出てきません。また、私の個人名が出るよりもブランド名が前に出てほしいと思っています。
Etoile et Griotte
デザイナー:フジシタチヒロ
“Lovable,Sugary and a little bit of Hate”をコンセプトに雑貨、服などを手掛けるブランド。パステルカラーのガーリーでロマンティックなデザインが女子の心を掴む。
今年2015年の6月には伊勢丹新宿店でPLAYROOM展を開催。個性的な世界観を発信している注目のブランド。
http://etoile.littlestar.jp/
http://griotte.thebase.in
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