SINA SUIEN 2015-16 A/W Collection
3月21日に、ポリゴン青山にてSINA SUIENの2015-16 A/W Collectionの発表がインスタレーション形式で行われた。
今季のテーマは「木木」
今回会場製作を手がけた、演出家でアーティストの狩野哲郎氏の「曲がる木」という作品からインスパイアされたテーマである。会場には様々な形をした木が設置され、鏡を利用して左右対称で林のような世界観を表現。無音の中、なにかの儀式をしているイメージで独特な“睡園”の世界が広がっていた。
印象的であったのは、刺繍アーティストでもあるデザイナー有本氏が自ら手がける繊細で美しい刺繍が施されたドレス。生地は骨董のものやオリジナルで作成したものもある。シルバーやゴールドのプリントは箔プリントやキルティングが使われている。
同デザイナーが手がけていたブランド「sina」を「SINA SUIEN」へと改名してからは初めてのコレクションになる。“睡園”という架空の東洋の国をイメージして製作しており、独特の空気感を残して「SINA SUIEN」として初のコレクションの幕を閉じた。
Text/natsumi ikeda