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個展「ハタチノカタチ」—未来の着物アーティスト:石岡すみれ氏インタビュー

 
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「これ迄の伝統への凝り固まったイメージを砕くつもりで行動を起こした」


 2020年、東京オリンピックが開催される。
7年後という近いようで遠い未来、「自分は何をしているだろう。」と誰もが一度は考えたのではないだろうか。
そんな折、日本の伝統文化である「着物」は、1985年の「ニューキモノ」を始め、過去に何度も伝統文化の改革を試みたが、
成功に転じることは無かった。今回は世界に日本の伝統文化をアピールする絶好のチャンス。
開会式では、最新技術を駆使した伝統文化の演出が行われるなど、「伝統」にとって大きな試金石となり得る。
また、東京オリンピックを照準とする若者も大勢いることだろう。今回「キモノで世の中へアクションを起こしたい!」と意気込む、アーティスト志望の女性にお話を伺った。
 
 石岡すみれさん。現在、織田きもの専門学校に通う2年生。
「中学生の時、京都にて染色行程を見学以来、キモノに魅了された。
その後は映画「化粧師」や「さくらん」から影響を受けた。
アーティストとして生きたいという気持ちが強まった頃、自分は何を表現したいのかと考えた時に、
「何もかもが自由なファッションより、伝統という枠がある中で好きなだけ暴れる方が性に合っている。」
と専攻を決心された。
 
 11月30日ー12月1日の2日間、銀座モダンアートにて個展を開く。
タイトルは「ハタチノカタチ」ー20歳になった石岡さんの全てを詰め込んだキモノが展示される。
作品は全て手縫いで制作された。

見どころについて伺ったところ、「ファッションにおいて多くのブランドが愛して止まない「ツイード」と
「キモノ」を組み合わせた、今までにないキモノを展示します。
【ツイード×キモノ】の第一人者として、トータルコーディネートにもこだわりました。」と語っていた。
ADD WEB MAGAZINEにて先日掲載したSTREET SNAP Vol.1085のキモノも展示作品である。
 
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 卒業後の展望については、「キモノの魅力は、残ってきただけあってどの年代の方でも美しく纏うことができ、
日本女性として自信を持てるところだろうと考えています。
卒業後はアーティストとして、キモノに触れる「きっかけ」を生み出せるよう視覚で捉えるもの全てに、
キモノを取り入れていきたいです。機会があれば、アーティストやモデルの方とコラボレートもしたいです。
オリンピック開催の頃には、冠婚葬祭や成人式だけでなく、日常にキモノが取り入れられているように。
将来はパリでショーを行いたいですね。」とにこやかに話された。

取材日も、自身で作ったという着物姿で来られ、凛とした表情で「伝統」について語る姿がとても印象的であった。
いよいよ、オリンピックで日本がどう主張するか試される時がきた。
志を高く持つアーティストを、ADD MAGAZINEは全力で応援していきたい。
 
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「ハタチノカタチーツイードで魅せるキモノー」

日時:11月30日〜12月1日

場所:銀座モダンアート(東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル608)

時間:12:00〜21:00

おひねり:500円(ワンドリンク付)

企画:石岡すみれ

モデル:aya / カヨコ / マリア / アンナ / しゃがみゆ / 伽羅

スタッフ:京 / satomi / カンナ / 雪露



 
 

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石岡すみれ
織田きもの専門学校 きもの科2年
Twitter : @violetcolor18
Blog: fashionkimono.blogspot.com

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( Text:Sakiko )