Tokyo 2011-12 S/S

IN-PROCESS BY HALL OHARA 2012S/S




2012 S/S 東京コレクション気鋭のブランド

INPROCESS BY HALL OHARA / 「ANOTHER ART DECO(=もうひとつのアールデコ)」


10/18,渋谷の“ベルサール渋谷ファースト”にて共にセント・マーチン卒業者である、大原由梨佳とスティーブン・ホールによるデュオブランド、IN-PROCESS BY HALL OHARAの2012S/Sコレクションが披露された。
ヨーロッパの儀式形式 VS アメリカの発達。ヨーロッパの儀式形式的なファッションとアメリカの実用的でシンプルなファッションのコントラストがコンセプトとなっている今季コレクション。前回のコンセプトが大量生産前のアールデコだったため、そこから一歩進んだ時代をコンセプトに掲げたものとなった。
デザイナーが儀式的だと感じた、ボックスフリル、パフスリーブのデザインにジャンヌ・ダルクをイメージとしたプリントを、ゆったりとしたパンツやアメリカ的だと考える素材に落とし込んだリアル・クローズなルックが多く見られた。しかしながら、最も印象的であったのは途中途中でみられ、アメリカ国旗をブランドらしく、アシンメトリーに異素材と組み合わせた、ビックシルエットのピースであった。デザイナー自身が現代日本社会が抱える様々な困難な局面に対し「一度後を振り返り、壊す勇気が必要だと感じる。」と述べるだけに、未曾有の大震災が起こり、将来に危機感をつのらせ混乱し怯える現代人へ彼らの様々な強いメッセージが感じられるコレクションであった。
Words by Masaki Kakishita












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