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oxoxo [ゼロバイゼロ] インタビュー 1/3

 

oxoxo [ゼロバイゼロ] 1/3

インスタレーションアート集団、[ゼロバイゼロ] にインタビュー。

oxoxo [ゼロバイゼロ] 1/3


飯田起弘、駒橋透、鈴木翔悟の3名が千葉大学在学中に所属していた「アートパブリシティー」というサークルが「ゼロバイゼロ」の出発点である。「現代アート」を扱っていたそのサークルで作品を繰り返しては様々な刺激を受けてきたという彼らの経験は、後の活動にも大きく影響している。3人とも所属学科が異なり、それぞれソフトウェア、ハードウェア、デザインの専攻していた。彼らの生み出す作品が視覚性、デザイン性、音楽性など、多様な要素を兼ねそろえ、一つの作品としてまとめあげられていることにも十分納得できる。 彼らは自身を「インスタレーションアート集団」と名乗る。インスタレーションアートとは「ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術」のことを指す [wikipedia]。


在学中、初めて作った作品の名は「音と光の試行」。ブラウン管のテレビを円周上に並べて輪を作り、同心円状にサラウンドシステムを構築した作品だ。円周上に配置されたテレビの中で順番に映し出される映像、音の出所が変化することにより回るように聞こえる音。その円の中心に立ってみると自分は回っていないのに空間が回っているのではと錯覚してしまう。彼らは音や映像を駆使しては人の聴覚と視覚に迫り、空間そのものを操ることを試みた。


■名前の由来


このようなメディアアートを主とする様々な作品を制作していた彼らだが、卒業後はそれぞれ就職という道を辿った。サークルでの活動をそのままビジネスとして続け、芸術家としての道を歩みという選択肢は最初から存在しなかったという。しかし社会人として落ち着いた頃にもう一度やってみようと思い立った彼らは、就職してから数年経った2008年のこと、中目黒のクラブ「ovo」を貸し切ってオリジナル作品の展示を実施する。音楽を流してその音に反応するという作品だ。スタンスやコンセプトは学生時代と変わらない。oxoxo[ゼロバイゼロ]という活動ネームもこの時期に生まれた。それは名前の通り体積ゼロの立方体を意味する。そこには何も存在しない。しかしそこから無限な想像が生まれるのではないかという思いが込められている。

「僕らの作品って自然物を扱っているでしょ?もともと僕たち人間が持っていないものを使っているんでんすよね。そこからネーミングはきています。」


■一貫したコンセプト


彼らの作品の一貫したコンセプトは「自然物の美しさ・神秘性の表現」。つまりは「光」や「水」、「音」などの普段当たり前のように我々が触れているものを作品というフィルターを通すことによってより美しく表現することだ。


社会人という空き時間が限られた条件のもとに彼らは活動を続けるが、それを単なる趣味の延長線と呼ぶにはあまりにももったいない。非常にコンセプチュアルで見ているものを虜にする、独自のスタイルを持ったアート集団だ。




oxoxo’s WORKS















oxoxo [ゼロバイゼロ]

インスタレーションアート集団、[ゼロバイゼロ] にインタビュー。
Web : http://oxoxo.me/


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