HIRO 2011 S/S 展示会

「リメイクとオリジナルの中間地点を突き詰めた。」

HIROの展示会が、１１月中旬、HIRO　SHOPにて開催された。デザイナーヒロさんはハンス・ホルバインという画家からインスピレーションを受け、またホルバインの趣旨でもあるCARPE DIEM/カルペ・ディエム「今この瞬間を楽しめ」「今という時を大切に使え」という生き方に共感し、これを今季コレクションのテーマとしたという。「Carpe」は、「花などを摘む」を意味し、「Diem」は「日」を意味する。また、今季の洋服に度々使われている「VANITAS」というキーワードは、寓意的な静物画のジャンルの一つで、「カルペ・ディエム」と並ぶ、バロック期のその精神を表す概念でもあるそう。リメイクとオリジナルの中間を突き詰めたという今季のテイストは、まるでDJのリミックスを想起させる。さらに、スカジャンの中には、ヒロさんハンドメイドのペイントを施しているものもあり本当のこだわりが感じられる。また、古着からリメイクした部分もあるということでミッキーの柄等古着ならではの部分が残っているのもHIROらしい。今季もHIROは独自のクリエイションをまざまざと見せつけてくれた。