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JUNYA TASHIRO Back Stage Report




JUNYA TASHIRO Back Stage Report

張りつめた緊張感

JFW、様々なブランドがコレクションを展開しているなかで今回は、「JUNYA TASHIRO」のバックステージを取材した。ショー自体は見られても、バックステージはなかなか見ることが出来ないので、今回は貴重な経験をすることが出来た。バックステージを見てまず驚いたのは、その雰囲気である。ブランドの命運を決めるといっても過言ではないショーの舞台裏ということで、殺伐とした空気を想像していたが、それは自分の思い違いだった。確かに慌しく動いている部分もあったが、どこか温かい空気を感じ取れた。そんな空気も手伝ってか、デザイナー自身に今期のコレクションについて話を聞くことが出来た。今まで天然素材を用い、定着してきたナチュラルというブランドのイメージを再構築し、今まで取り組まなかった苦手なことにチャレンジし、次の足場作りを行ったと語ってくれた。また、そこに至った経緯としては、デザイナー自身が飽きっぽいというのと、常にお客さんに新しいものを提示して一緒に作り上げていきたいという思いがある。「JUNYA TASHIRO」はスタイリングも自ら行っていて、自分の世界観を表現するためにスタイリストという一つのフィルターを通していない。ヘアやメイクに関してどのように作りこんでいるのかも、デザイナー自身に話を聞くことができ、その話によるとまず、服をヘアスタイリストや、メイクさんに見せレスポンスを待ち、そこからデザイナー自身とヘアスタイリストやメイクさんのイメージの誤差を無くしていく。この過程でコミュニケーションがとても重要になってくる。また、「JUNYA TASHIRO」のコレクションに必要不可欠なコサージュは、作り手に話を聞くことが出来た。コサージュの作りこみ方はヘアなどと似ていて、今回のコンセプトのイメージを聞き、服を見ることから始まっていて、その後は比較的自由にやらせてもらっているそうで、基本的にコレクションのコンセプトに沿った物が作られ、その際に、「服を花でより良く見せたい」、「最高の脇役でありたい」という熱い思いがあり、常にそこの部分は気にかけていると語ってくれた。コサージュの素材は型紙の余った部分を使用し、生地を作るという前の人の仕事を尊重し、無駄な部分を減らしている。このようにコミュニケーションや、前の人の仕事を尊重することを大切にしているクリエイター達が集まっているからこそ、温かみのあるバックステージになっているのだと感じた。







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JUNYA TASHIRO Back Stage Report

天然素材、オーガニック素材を中心に、「ナチュラル+α」と様々な要素を加え たクリエーションを展開 愛用者と共に歳をとって成長していける、そんな服作りを目指す。 ここ数シーズンでは作り上げてきたナチュラルで神秘的な世界観を破壊と再構築 と繰り返し新たな世界観を 模索し新境地を目指す。

Tel. 092-534-6377

WEB:JUNYA TASHIRO WEB site


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