Fashion, Collection, Tokyo 2020 S/S

thibaut 20S/S Collection


HUMAN’S MARKET


“既存概念”

スウェットはこういう形、シャツやサーマルはこういうデザインがデフォルトを打ち破る

“カットワーク”を駆使して

袖を通し、違和感を感じれば自分にfitさせる

休日の早朝のマーケットに老若男女が集まる

そこには性別年齢関係なく、自分のライフスタイルに見合った服装に自らが落とし込む様々な形がある

自分に最も適した服装は自身が最もリラックスしまた自己主張を正しく行うための第1歩

どんな人にも必ず見合ったピースが見つかるだろう”人種のるつぼ”


thibautにはフリルやレースをあしらった少女らしいキュートなアイテムが多い。一方でグランジな雰囲気のアイテムや、ワークっぽいプルオーバー、素材にこだわられた大きめサイズのシャツ、リネンのフーディーパーカーなどメンズでも着用可能なアイテムが豊富だ。

知れば知るほど魅力に溢れ、振り幅の広いthibautのアイテムたち。そこにはファッションの楽しさが詰まっていて、一度チャレンジすればどっぷりはまってしまうに違いない。スタイリングからも、デザイナーの伴芽衣子がファッションを楽しむ様子が伝わってくる。

リボンで結んで着用するティアードワンピース。リボンをほどきガウンとしても着用できる。

3名のモデルが着用するのはthibautでは定番となっている、1枚のシャツをトップスとスカートに分けるような形の”1-3piece”

パンツとジャケット、2wayで着用可能な軍物風のパンツ。

今回、ランウェイショーではなく、インスタレーション形式をとったthibaut。プレゼンテーションとしての可能性を広げたいと話した伴。その言葉の通り、会場のTHE GLOBEに入った瞬間多くのアンティークの家具が目に入り、これから何が見れるのかと私たちの期待を高めた。期待感の中、混み合った店内を2階・地下1階と順に向かうと至る場所にモデルが。ロケーションに合わせ、ソファでまどろむ男女や会話を楽しむ女性たち、タイプライターを打つ者も。同じ空間で思い思いに過ごすキャラクターたちが見えてきた。会場に入った瞬間から出るまで、いつ何が始まるのか、どこで終わるのか、ワクワクし続け、thibautの世界に魅了された時間だった。


Text/櫻田美羽
Photo/ 荘あかり、櫻田美羽