Fashion, Collection, Tokyo 2019 S/S

YUKIHERO PRO-WRESTLING 2019S/S EXHIBITION


TIGER STOP
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手嶋ユキヒロが手掛けるブランド「ユキヒーロープロレス(YUKIHERO PRO-WRESTLING)」が発表した2019春夏コレクション。10月18日から10月21日の4日間、原宿にて展示会が行われた。

コレクション テーマは ” TIGER STOP “。
2001年1月4日、今回のメインコンセプトとなるプロレス試合が行われた。
この試合では、選手が打撃技を中心に展開したため、ニックネームが「ドラゴン」であったプロレス団体の社長がマイクを持ち、試合をストップした。これが後に「ドラゴン・ストップ」として呼ばれることになる。
2003年には、試合に出場した長州力と高橋真也が「コラコラ問答」というやり取りをすることになる。この問答では両者ともひたすらコラコラタココラ言い合っており、プロレスの歴史の中で名場面となっている。

466647d3bfb29adcf382050de4ffb25b出典:goo.gl/5QXR9z

会場では、メインコンセプトの試合からインスパイアされたテキスタイルが数多く見受けられた。

 

写真 2018-10-19 10 34 23試合ではドラゴンがストップをかけたが、「もし社長がドラゴンではなくタイガーであったら、試合を止めずに最後まで見届けたのではないか、、、」という想いを込めてデザインした、タイガー柄のシャツ。

 

写真 2018-10-19 10 11 54こちらは「コラコラ問答」をモチーフにしたテキスタイル。

 

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全く聞き取れないという衝撃のマイクパフォーマンスからインスピレーションを受けた刺繍。

 

写真 2018-10-19 10 28 10 写真 2018-10-19 10 27 17刺繍が痛まないように厚手の生地で作ったものと、薄いTシャツが好きな人向けのものの2種類を展開。

 

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画像の一見シンプルに見える、スカートパンツ。実は、プリーツ部分がプロレスラーのシン・カラのマスクの口元部分をイメージしているそう。

 

写真 2018-10-19 10 24 32袖にあるマスクのモチーフ。鼻が立体的になっているのがポイント。

 

また、デザイナーの手嶋氏は、職人とのものづくりを大切にしている。職人の方々との話し合いを繰り返す中で、新たなアイデアが浮かび、デザインの幅が広がっていくと話していた。

写真 2018-10-19 10 16 08タイガーマスクの職人と共同で作ったマスクポーチ。

 

写真 2018-10-19 10 31 16このサンダルは履くだけでなく、一枚の絵として飾ることもできる。

 

ユキヒーロープロレスの服は、所々にプロレスのモチーフがあり、インパクトがありながらも取り入れやすいものが多い。遊び心のあるデザインは、日常に彩りを与えてくれそうだ。

Text / 川井恵
Photo / 小松未奈
【ユキヒーロープロレス(YUKIHERO PRO-WRESTLING)】
デザイナー: 手嶋 ユキヒロ
プロレス、ファッション、ヒーロー、そのどれもが持ち合わせている『魅せる』という力。
それら全てを融合し人々を魅了する。「誰かのヒーローになれる服」をコンセプトにしているアパレルブランド

円谷プロダクションや、キン肉マン、モンチッチ、マジンガーZ、プロレスラー、メディコムトイ、タワーレコードなどジャンルを問わず数々のコラボレーションも積極的に行っている。
プロレス、ヒーローをモチーフにした斬新なデザインで2012年、2015年にはtokyo新人デザイナーファッション大賞にも選出され、フランス・パリのショールームでも取り扱われるなど、国内外で展開を広げている。2016-17AWで東京コレクションデビューを果たす。