tiit tokyo 18S/S Collection



便利になっていく社会の先にあるものは《理想》なのか?


tiit tokyoのショーが渋谷ヒカリエAにて開催された。テーマは『PURPLE LAKE』。インビテーションにも神秘的でドリーミーな紫のリゾート地が描かれ期待は膨らむ。


今回のショーにインスピレーションなどは特になく、今の時代感とファッション業界をはじめとする今の世の中を意識して要素をくみ上げるように創り上げたコレクションにしたという。
実際に自然を感じさせるテキスチャーと人工的な近未来を感じさせるテキスチャーが混ざってできており、幻想的な『PURPLE LAKE』という架空のリゾート地へと見るものを誘った。

これから先も、世の中がどんどん近代化され、AIやVRが私たちの日常と密接に関わるようになるのも遠い未来ではないだろう。
実際、20年前は人々の想像の範疇であったスマートフォンも今ではほとんどの人が持っていて人々の生活に欠かせないものとなっている。しかし、便利になった今、人がスマートフォンを操作している様で、スマートフォンに人が動かされているような感覚になる時はないだろうか?
人々はこれから先もずっと《理想》を追い求めるだろう。結果世の中はどんどん利便性を増し、今よりももっと暮らしやすくなるのかもしれない。しかし、《理想》というのは手に入らないものではないだろうか。追い求めてもなかなかそこまで行けず、ふと振り返った時に誰しも一度は考える、「ああ、あの頃が1番よかったなあ…」こそが実は《理想》であったのではないだろうか?

今回のテーマである『PURPLE LAKE』
tiit tokyoが考える理想郷は、自然と近代化が入り混じった空間であった。東京オリンピックも過去のことになっている10年後、20年後の世界はどうなっているのだろう。2017年ごろが1番よかったなあ…と思ってるのだろうか?


Text / 諏訪 芙美
Photo / 福島 あかり


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