KIDILL 2015-16 A/W Collection
テーマは『Imperfect Rhythm』、壊れた韻。
服のイメージは50’sのハイブリッドだと語るデザイナーの末安弘明氏。
末安氏は去年このブランドを立ち上げ、その前は自身でHIROを手がけていた。
シックでタイトなルックがでてきたと思ったら、 大きなシルエットのルックが登場したり、チェリーを被った英国ボーイが登場したりと、ショーの構成にあえて韻を踏まない演出をルックで見せた。
ウール地の裏からニードルパンチで柄をつけ、文字を浮かび上がらせるという技術にもこだわっている。そこには意味が込められており、末安氏がハイブリッドとは何かを考えた末にたどり着いた「人間こそハブリッドだ」という考えが文字とともに浮かび上がっている。人間の体の一部をが言葉になってパンチされているという。
ショー全体では多種多用なルックがみられ、ハイブリッド感を感じるものに。
末安氏の思考が一つ一つ形になったショーとなった。
ショー後にはDHLデザイナーアワードの授賞式も行われた。これによる海外発送の援助も行われる。香港、 上海、アメリカにも店舗があるため、「この受賞を有意義に使う」と語っていた。受賞特典として、海外への流通にも道が開けたKIDILLの服作りにより注目が集まる。