YASUTOSHI EZUMI 2015-16 A/W Collection
3月18日、ヒカリエホールにてヤストシエズミ(Yasutoshi Ezumi)が2015-16秋冬コレクションを発表した。
近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの作品からインスピレーションを受けたと語る、デザイナー江角康俊が掲げた今季のコンセプトは「LESS IS MORE」。「より少なくすることはより豊かにすること」という意味が込められたこのテーマを掘り下げたハイブリットな表現がショーの至るところから感じられた。
直線が得意と語る彼の特徴がよく現れたAラインの多いデザインからは、「体の形の制約を捨てて(レス)自由なシルエットを手に入れる(モア)」という意図がうかがえる。
また、建築を連想させるスカートのプリーツやアウターのシンプルなラインは、素材や色のミックスが秀逸で、特にニットとの相性は抜群。バックスタイルのディテールや柔らかいニットの曲線などデザインの隅々からこだわりを感じる。マニッシュだが行きすぎず、かつ遊び心も盛りこまれた江角ならではのデザインであった。
今年よりニューヨーク進出を果たしているヤストシエズミ。ブランドの片鱗を存分に見せつけたコレクションとなった。