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立教大学服飾研究会 ファッションショー「wea(the)r」

立教大学服飾研究会 FDL ファッションショー「wea(the)r」

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2014年11 月16日、渋谷区文化センター大和田にて、立教大学服飾 デザイン研究会によるファッションショーが行われた。 今回のテーマは「wea(the)r」。
ニュース番組の天気予報をリミックスした音楽と共に、映像がランウェイに置かれたテレビのブラウン管、そしてスクリーンを通して映し出される。
以下は、当日のショーパンフレットより。

天気「wea(the)r」 それはその日の行動、気持ちを大きく左右する。 好きな天気、嫌いな天気が人それぞれあるように、 天気による感じ方も人それぞれである。
雨だからやりたいこと、晴れだからできないこと、曇りが嫌いな人、雷が好きな人。そして晴れたような気持ち、嵐のような気持ち、雨の日に着たい服、曇りの日に着たくない服。
『雨のち晴れ。』天気の移り変わりにより、感情がたゆたう。 天気の変化によって生まれるストーリー。 私たちはそれをファッションショーを通して表現する。

「Cloudy」「 Rainy」「 Thunder」「 Sunny」「 Rainbow」 の順に、五つの天気毎にテーマを区分した全23体のルックが登場。
天気が空の表情を変えるように、テーマが変わる度に、様々な天気の表情が視覚的に表現され、モデルの表情や演出も変化していく。
今回のショーはそれぞれの天気のテーマに沿って、統一されたカラートーンで一つひとつの洋服がストレートなメッセージ性を持って表情を見せていく。

「Rainy」のテーマでは、ランウェイをブルーライトで照らしながら雨音がステージに響く。「はっぴーりふれいん」というコンセプトのルックは、雨というブルーな印象に反して、バルーンスカートスタイルでポップな印象を与える。ウエスト部分はブルーのシースルー素材を使用しており、雨を楽しむハッピーな気持ちを表現した。

「Sunny」のテーマでは、明るいカラートーンのルックの中、「あまごい」というコンセプトのルックは美しいスカイブルーを基調としたチェック柄のワンピースには胸に大きな花があしらわれ、「Rainy」との対比を表現。また、シースルー、セットアップスタイルなど、デザインや素材にトレンドを取り入れる姿勢も印象的であった。

今回のショーでは、「天気」というテーマに沿って、ストレートなメッセージ性を表現する学生ならではのルックが印象的であった。また、天気のイメージを単調に表現するだけにとどまらず、天気とは裏腹に巻き起こる、繊細な感情の起伏が織り込まれた。
ショーを終えた後には、インスタレーション形式で全ルックの展覧会が行われ、 一つひとつのルックにデザイナー達が手がけたこだわりあるディティールを楽しむことができた。
立教大学服飾デザイン研究会が繰り広げる学生独自の目線を生かした服作りに今後も期待したい。

Text/Natsumi Ikeda


HP: http://rikkyo-fdl.com/


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