DRESSEDUNDRESSED 2015 S/S Collection
DRESSEDUNDRESSEDの2015年春夏コレクションが渋谷ヒカリエにて発表された。
「INTELLIGENCE」を今シーズンのコレクションテーマに掲げ三部構成のショーが行われた。
ショー序盤は科学者や研究者からインスパイアされ、白衣を想起させるようなレイヤードスタイルが中心となっている。
また、メッシュやナイロンを用いてスポーティな要素を取り込み、ここ数シーズンドレッシーな印象が強かったDRESSEDUNDRESSEDの新たな側面が垣間見れた。
そして中盤、「INTELLIGENCE」の中身は科学者、研究者からアート、スカルプチャーへと移り変わる。
顔が描かれたシャツ、人間の皮膚を拡大したというテキスタイルを用いたジャケット、コート等のアイテムはショーにおける「INTELLIGENCE」を端的に表現しているアイテムと言えるだろう。
このシーンで登場するウール地のジャケット、コートには二種類の絹糸を用いた伝統的な織り方で織られたオリジナルのテキスタイルが使用されている。
クラシック音楽がイメージソースとなっているショー終盤では、ピークドラペルを様々なアイテムに用い、結婚式のようなフォーマルな場を連想させる。ジャケットの上に羽織ったMA-1等、ミリタリーテイストのアイテムが数多く発表されているのも今シーズンの大きな特徴と言えよう。
ショーの最後には網を纏った男性モデルが登場する。
資材の網を用いたアイテムを身に纏っているところから梱包が連想され、これは
「INTELLIGENCE」の保存と収集を意味し、多種多様な「INTELLIGENCE」が表現されたこのショーのフィナーレを飾るのに相応しい。
ベルリンのMYKITAというブランドとコラボレーションしたアイウェアや毎シーズン発表されているGEORGE COXとの新作シューズも発表された。
デザイナーの北澤武志氏は「次に繋げるという思いがとても強かったコレクション」と語った。
DRESSEDUNDRESSEDの新たな可能性が感じられた今回のコレクション、次回以降どのような進化が見られるのか楽しみである。
text/reona kondo