ESMOD JAPON 2014年度 卒業生紹介 斉藤 純平/善那 信彦
「キャラクター化」
・エスモードを選んだ理由(きっかけ)を教えてください。
きっかけをくれたのは、パタンナーとして働いている父でした。業界でエスモードの名前を最近よく耳にすると聞き、私は学校見学に行きました。他の学校に比べると小さな学校でビックリしましたが、少人数制でアットホームな雰囲気が私に合うと思い入学を決めました。
・エスモードで学ばれて良かった点、印象に残っていることをお聞かせください。
就職活動中、他の学校の方々と一緒にプレゼンテーションなどをする機会がありエスモードの物事の考え方、縫製技術などモノ作りのレベルはかなり高いと感じました。
・卒業制作にあたって特にこだわられた点はございますか。
インナーなどに使われているニット以外、全てゴアテックスやナイロンなどの化学繊維で作りました。
リアルクローズを軸にして、外観はクラシックなカラーに、中を見てみるとスポーティーなカラーと仕様で遊んでいます。
アイロン操作や縫い直しができない生地なのでパターンメーキングと縫製は苦労しました。
・ブランドのコンセプトについてお聞かせください。
コンセプトは「キャラクター化」。テーマにあげたモノが持つストーリーやキャラクター性をファッションで表現する。
今回私のインスピレーションとなったのは「就活生」です。就職活動中に出会った大学生のスーツ姿に少しヤボったさを感じ、これをファッションで面白く表現したいと思いました。
ヤボったさについてのリサーチを重ね、出会ったのが私達の父の世代が80年代流行って着ていたアルマーニのスーツスタイルです。
この頃のシルエットは、写真でしか見たことがなく実際に作り見てみるととても新鮮で、私のサブコンセプトである「スポーツ」と組み合わせることによって新しいデザインが生まれると感じました。
・当日、審査員の方々に言われた事で印象に残っていること、得られた新しい視点などございましたら教えてください。
多くの審査員から、嬉しいお言葉をいただきました。
機能性をもっと追求したほうがいいと言う意見は、デザイン重視で今回のコレクションを進めてしまった私にとって未熟な部分だと改めて気づかされました。
・今後の展望をお聞かせください。
私はスポーツの会社に就職いたします。今回の卒業製作でデザインしたようなリアルクローズを軸としたコレクション的スポーツウエアをオリンピックのような大きな舞台で発表したいです。
斉藤 純平(写真左)/善那 信彦(写真右)