東京コレクション
IN-PROCESS BY HALL OHARA 2013-2014 A/W
「INTO THE WILDERNESS」
原生自然。それは地球上で人間によって手が加えられていない自然環境である。
人間にコントロールされていない、人の予期せぬことが起こりうる、人による障害がない、自然のプロセスが働く場所。
そして、それはまた断片的な記憶でもある。
今回で7シーズン目となるIN-PROCESS BY HALL OHARA。
自分たちが昔着ていた洋服のデザインや、その洋服からよみがえる思い出の数々を組み合わせることにより、まったく新しい形として表現されている。そこにゼブラ・ジラフ・ヒョウといった動物の柄や植物や果物の柄を落としこむことで、2人の思い出をぎゅっと詰め込んだように感じた。
パンツスタイルでマスキュリンな感じのルックも見られたが、ダッフルコートやワンピースのヒップ部分から裾にかけてたっぷりとドレープが施され、タイトなトップスにボリューミーなスカート、傘やスカーフの組み合せなど、フェミニン要素が強いものが印象に残る。
「今まで攻撃的にやってきたものを、もう少し引いてリラックスした感じで一回洋服を見せてみたいと思った。」と語る大原氏。
今後、どのように変わっていくのか注目していきたい。