Transvestite / SHIKI / synaps 2013-2014 A/W
現在この3ブランドのデザイナーである尾関ゆう氏。
当初は大学在学中に立ち上げたTransvestiteのみだったが、作りたいアイテムが一つのジャンルではなくTransvestiteの枠には収まらないということで、SHIKI、synapsの立ち上げに至る。
「感覚的にはフォルダ分けのようなもの。作っている洋服も違えば客層も変わる」と尾関氏は語る。
「無地の中で造形により表現するユニセックスウェアの提案」をコンセプトとするTransvestiteの2013-14 秋冬コレクションのテーマは「Anima and Animus」である。これはスイスの精神学者であり医学者であるユングが分析心理学に於いて用いた言葉であり、Animaは男性の無意識の中にある女性像、Animusは女性の無意識の中にある男性像を意味している。
Transvestiteとは本来、異性装者、つまり一般で言われる「女装者」「男装者」の意であり、レディースがメンズのような洋服を着てよりメンズらしさが出るようなジェンダーを越えた洋服というのが今まで以上に強く意識されている。
SHIKIは「色を奏でる、四季を感じる、士気を高める」コンセプトをとしている。
2013-14秋冬コレクションのテーマは「fake」。フェイクファーやフェイクレイヤード など本物に見えるように様々なアイテムにフェイクのエッセンスが取り入れられている。
又、ルックではフェイクプリントの壁紙を使用しており細部まで凝ったコレクションとなっている。
Synaps はアクセサリー中心となっておりシーズン毎様々なアクセサリーを展開している。
デザイナー尾関氏が手掛ける全く異なった様相を呈しているこの3ブランドには更なる注目を集めるだろう。
Photo / Transvestite,SHIKI,synaps
Text / reona