Fashion, Student, Others

-「Distortion(歪む)」- DESIGNED BY KENTO FUKATSU



深津研人 インタビュー

「歪み」





2011年12月17日にCANDY EXHIBITION 企画による現ESMOD生の深津氏の展示会が行われた。

■専門時代は何かに取り組んでいましたか。

とにかく学生時代にしかできない事を心掛けて取り組んでいました。
デザインをする上で、小さくまとめるのではなく、枠からはみ出すぐらいの勢いを大事にしてました。どれだけ荒削りでも、バランスをとりつつも、爆発させたデザインを追求していました。
もう一つは、コンセプチュアルな作品を追求してました。今回の籠の服も、リアルクローズにいくまでの、プロセスをデザインしています。
私の物作りは、全て実験的な試みでしたので、常に表現の幅を広げる為に、バカみたいな事を真剣にやっていました。その分、苦労は沢山ありましたが、同じぐらい得る物も沢山ありました。

■今回のテーマ、コンセプトをお教えください。

コンセプトは、メッセージ性のある服、エネルギーを感じてもらえる服です。
テーマは、「歪み」です。今現在、人間の思考の歪み、
そこから生じた自然が崩れ始めている環境の歪み、
どこか、掛け違えたボタンは、歪みを生み、その歪みに今、本気で考えなければいけないのではないかというメッセージが含まれています。




■毎回の作品作りでこだわっている点などはありますか。

私は、常に、温度のある服をつくって行きたいと考えています。今回の作品にはメッセージを含め、私が感じてることを、作品を見てくれる方々に投げかけます。その投げかけに、みなさんはどのように考えているか、服を通してコミュニケーションをとりたいという考えのもと、制作しました。私の感じてる事に対して、否定をしてくれてもいいですし、私の作品を通して、今回のテーマの内容である、人と自然環境の共存について、もう一度話し合ってもらえれば、そこに感情という温度が生まれると考えています。
その為には、私の頭の中を、作品として全力で全部吐き出さなければ、私の投げかけたいメッセージの温度が伝わらないと思い、まずは服という概念を捨てて、イメージを忠実に形にする事をこだわって作りました。それがコンセプチュアルな籠ドレスです。リアルクローズでは、テーマである「歪み」を、服作りすべての行程に使い、自然に対する危機感を表現しました。マテリアルは、あえて、オーガニックなものや、リサイクルな素材を意識していません。それは、今、世の中に溢れかえってる素材で作ることで、今の現場を感じて欲しいからです。このように、私の作品作りには背景があるので、そういった部分も含め、私の服を手にしてもらいたいです。




■自分の洋服をどのような人に着てもらいたいですか。

まず1つに、今回、タイミング良く、LADY GAGAが来日した時に、衣装提供しました。着て頂くまではいきませんでしたが、彼女の様に、ファッションを楽しんでいる方に着て頂きたいです。
2つ目に、今回の作品は、若い方もそうですが、年齢が高めの人にも着れるような、作品にしました。というのは、この作品の背景まで着てくれる人に向けて作っているからです。
3つ目は、私の服をPCや携帯のように、コミュニケーションツールとして、会話が生まれたり、コミュニティができたり、私の服を通して、生活が拡張していけばいいなと思ってます。
もうすでにお金を出してでも欲しいと言ってくれている人もいるので、私としては今回のインスタレーションは成功したと思っています。
ただ一つ心残りは、LADY GAGAに着てもらえなかった事ぐらいですかね(笑)

■今後の展望をお教えください。

今、卒業コレクションに向けて、作成中の作品は、今回の展示した作品とはまたガラッと変え、シンプルなコンセプトから、作成したもので、勢いのある作品になっていると思いますので是非、見にきてください!
最後になりましたが、私は将来海外で勝負したいです。まだまだ荒削りですが、絶対世の中に私の服を広めていきたいと思っております。



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