TATARI mokke / 西家康隆
TATARImokke デザイナー 西家氏 にインタビュー。
■デザイナーなった経緯。
僕はデザイナーだという意識はあまりなくて、TATARImokkeデザイナーと言うよりWHOLE COSMIC WHOOPのディレクターって言われる方がしっくりきます。TATARImokkeもその中のブランドの一つなので。
もともと、音楽やったり、漫画かいたりしてたんですよ。
昔から自分の会社を作りたくて、好きなもので仕事できたらと思っていて、好きなことをやっていたらいつのまにか今みたいな感じになっていました。
■TATARImokkeの名前の由来をお聞かせください。
名前どうしようかなと悩んでいた時に、水木しげるさんの妖怪図鑑を読んでいて軽い気持ちで決めました。特に意味は無いです。今となってはポップ過ぎた気もするんですが(笑)愛着もあります。もっとカッコつけといた方がよかったですか?
■漫画や音楽に傾倒されているということでしたが、具体的にどのようなものに?
十代の時、モッズとか六十年代の音楽とかがすごい好きで、大学に入ってから悪い感じのガレージが好きになって、そこから色々広がっていきました。
大学の時に知り合った人から受けた影響も大きいです。オシリペンペンズのモタコさんとか、モタコさんに紹介してもらって一緒にOUT VOTE’Sってバンドやってた森くんとか。
漫画は色々読みますが、わかりやすくいうとガロ系って感じの比率が高い気がします。
■そのような活動や影響が今の活動に反映されているのでしょうか?
その出会いとか経験があったから今どうこうとかはないんですけど。ただ僕が本当に好きなものとかを知ることが出来たのはその頃の出会いとかが大きかったと思います。
■制作などより、世界観を作るほうがお好きなのでしょうか?
違います。世界観を作るっていうよりは作ったものから受け取り手が各々に世界観を感じて欲しいと思っています。どちらかというと、世界観をやたらに言葉にするのは嫌いなんです。要するに製作も世界観を作るのも僕の中では一緒ってことです。
■TATARImokke、SHIROMAをはじめた理由をお聞かせください。
理由もなくて好きなことを仕事にしたかったので始まるのが当然だったかのごとくはじめました。アパレルの大きい会社にいて、城間と知り合ってからTATARImokkeをはじめて、この時は洋服のブランドって感じではなく、ギャラリーとかライブハウス借りてイベントやったりしてました。その後にもっとファッションブランドチックなのをやろうってことでSHIROMAをはじめました。
■DEATHofdollという笑わなくなるぬいぐるみには、どのようなメッセージがあるのでしょうか?
電池がなくなったら死ぬということで、死をテーマにしてやっています。生きることが素晴らしいとかそういうのじゃなくて死を意識させることがコンセプトです。
■西家さんは、コンセプトが特になく、自分の見たり聞いたりしたものを基に作られているということですが、コンセプトを決めない理由は、何でしょうか?
見たり聞いたりというか、自分のセンスでモノを作るって当たり前のことだけが基になっています。言葉に出来ないようなものにしたいなって思っています。
■コンセプトを決めないのは、逆に難しくないのでしょうか?
自分のモノ作りにはこっちの方があっているので難しくないです。コンセプトを決めた方があってる時は決めたりもします。DEATH of DOLLみたいに。別にどっちでもいいんです。
■西家さんにとってカッコいいものはなんだと思われますか?
刺激的なものとかでしょうか。今の世の中って生っちょろい気がして、生きていること自体に興奮もおぼえないし。刺激的で興奮しちゃうようなことがいいです。
■今後の展望をお聞かせください。
TATARImokkeは、もっと僕らしいものにしていきたいです。まぁ僕らしいことって何か説明しろって言われても上手く出来ないですけど。僕の作ったものをみて皆が西家らしいと思ってくれたらいいです。洋服以外のこともやっていきたいなと思っています。
TATARImokke
WEB:TATARImokke