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INPROCESS BY HALL OHARA / スティーブン 大原 1/2



IN-PROCESS BY HALL OHARA デザイナー スティーブン・大原氏にインタビュー。 


INPROCESS BY HALL OHARA / スティーブン 大原 1/2


「Brand Concept」

「IN PROCESS」とは、”進行中”を意味し、洋服のエネルギー源はその作業プロセスにある、という概念がコンセプトであり、コレクション毎のメッセージを自由で素直に表現したコレクション展開を広げる。
モダン・ノスタルジアがスタイルの特徴。
刺のあるひまわりのような、笑顔と毒をあわせ持つ魅力的な女の子をイメージ。
オシャレを楽しむ事は、日常生活において女性が元気になる一つの要素。時にはキュートに、時にはカジュアルに、時にはボーイッシュに、時にはクラシカルに、時にはセクシーに。。落ち込んだ時には一層オシャレに磨きをかけて自分を元気づける。そんな想いを持つ人達へ展開されたコレクションとなっている。



「profile」


デザイン・ディオのスティーブン・ホール(ロンドン生まれ)と大原由梨佳(東京生まれ)はロンドンのセントラル・セント・マーティンズ美術大学で出会い、共に2003年に首席で卒業。その後、結婚に至り、「HALL OHARA」ブランドを設立する。
春夏’06にブリティッシュ・ファッション・カウンシルより新人デザイナーに寄与されるNEW GENERATION賞を受賞し、ロンドン・コレクション中にオフ・スケジュールでデビュ−。その後、パリでの展示会発表を経て、07年より拠点を日本へ移す。

春夏’09よりメンズ・ライン「ARP」(アープ)をスタートし、秋冬’09/10よりレディースのセカンド・ライン「doodling」(ドゥーダリン)をスタート。

春夏’10より、ブランド名を「IN-PROCESS BY HALL OHARA」に変更し、新しいコンセプトを掲げる。

秋冬’10/11、東京コレクションにてショーデビュー


■なぜ、お二人はファッションデザイナーという道に進むことになったのですか?


大原:幼い頃から絵を描くのが好きで、物を作ったり、編み物をしたり、何かクリエートする事がとても好きでした。高校の時に、学校で家庭科クラブを立ち上げて、自分の洋服を作り始め、ファッションデザイナーを目標にしだした事は自然な事だったと思います。高校までは実は医学部を目指していました。でも、推薦試験まで受けて駄目だったので、やっぱり自分の好きな事をしようと思いました。渡英し、セントマーティンズで洋服作りをし始めた当初は、自分表現としての洋服作りでしたが、段々と、社会的な事など様々なメッセージを込めてクリエーションして行きたいと思うようになりました。


スティーブン:幼い頃から絵を描く事、テキスタイル、ファッション、アートが好きで、デザイナーになったのはとても自然な事です。


■「ARP」また、セカンドライン「doodling」、そして「IN-PROCESS」で活動していますが、名前を「IN-PROCESS」に変更した経緯は?


ブランドを設立した当初は、「HALL OHARA」と、二人の名字を合わせた名前にしていましたが、あるポイントで、自分たちのもの作りを振り返り、何を伝えて行きたいのか、という原点を見つめ直したからです。物が溢れすぎているこの世の中で、何を自分たちが伝えたいのか、何に自分たちが面白いと思えるのかと考えたとき、それをブランド名に反映しようと。


■ロンドン、パリで展示会などをしていましたが、拠点を日本に移したのはなぜですか?


工場を日本、中国に移したからという理由もありますが、物作りをするのに日本の方が良いと判断しました。また、ヨーロッパに少し飽き始めたので、離れてみようと思いました。


■「IN PROCESS」とは、”進行中”を意味し、洋服のエネルギー源はその作業プロセスにある、という概念がコンセプトであり、コレクション毎のメッセージを自由で素直に表現したコレクション展開を広げる。とありますが、なぜこのコンセプトをかかげたのですか?また、人々に具体的に何を伝えること意図していますか?


きれいに完璧に作られた洋服も勿論良いのですが、例えば、作り途中のトワルの方がエネルギー的に面白いと感じます。その作業プロセスにあるエネルギーを最終形態に落とし込みたいと思ったのです。洋服は日常の生活で必要不可欠なものですが、同時に、おしゃれをする事で元気にもなります。購入した後も、その人のスタイリング次第で変化していきますし、思い出にもなります。洋服は常に進行中であり、エネルギーを生み出すものです。そういった想いを込めています。


■服のディテールなど色づかいなどはどのような発想・観点・モチーフから生まれてくるのですか?


毎シーズンのテーマやコンセプトに基づいてです。先ず二人で色々と話し合って、テーマ/コンセプトを決め、リサーチ、デザインに移ります。自分たちが感じている事、社会問題、歴史、アート、文化など、様々な要素がベースになります。五感で感じるもの全てがデザインソースです。



■尊敬する方を3名とその理由をお聞かせください。


Madeleine Vionnetマドレーヌ・ヴィオネ
彼女無しではファッションはここまで変革していません。他にも多くのファッション業界における革命者はいますが、彼女のテクニック、クリエーションはとても影響を受けています。

Marcel Duchampマルセル・デュシャン
ダダ自体にも大きな影響を受けていますが、その中心的人物だった彼の概念としての芸術、着眼点、思考は素晴らしいと思います。

David Lynch デヴィッド・リンチ
彼の世界観の大ファンです。









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MAIL:info@in-process.org



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