Fashion

TONO / 小野



注目のアクセサリーブランド、TONO/小野氏にインタビュー

TONO / 小野氏 


ブランド名はデザイナーの名前「takayoshi ono」を短縮し命名。設立当初は<既視感の無いアクセサリー>をテーマに掲げ、本来アクセサリーに用いない素材使いやスワロフスキーを多用したデザインが特徴だった。シーズンを重ねるにつれ、詩的で繊細なデザイン、朽ち果てた様な退廃的なデザイン、アッサンブラージュ的なデザインと幅を広げ、現在に至る。


■ジュエリーデザイナーになったきっかけ・いきさつを教えてください。


服飾の専門学校に通っていた時期に凄く派手な格好をしていたんですが、その服装にマッチするアクセサリーが中々売っていなくて…悶々としていました。そんな時、アクセサリー製作の授業があったんです。アトリエ染花の設立者の坂本千尋さんと作家の中川清美さんが講師でした。初回が「各自好きな材料を持ってきて、各自好きに作れ。」って内容で、そこで自由気ままに装飾品を作る楽しさを覚えました。コスチュームジュエリーやアートジュエリーって呼ばれるモノだと思うんですが、素材は段ボールだって空き缶だって落ち葉だって良かった。童心に帰った様な気持ちで、遊びの延長で取り組んだのですが先生や友人に面白いって褒められ、それが嬉しかったのでどんどんのめり込みました。自分で作ったモノを身に着けていたら、よく行っていたセレクトショップの方が気に入ってくれて、置いてみないかって言って頂いたんです。店頭での売れ行きも良くて、他のSHOPさんからも声が掛かり…、気付いたらそれが仕事になっていました。


■シーズンを重ねるごとにデザインの幅が広がっているようですが、毎シーズン変わらず核(コンセプト)としていることはありますか?


既視感の無いモノを作りたいという思いはずっとあります。


■TONOのアクセサリーには透かしパーツや時計がたくさんついたものなど、斬新なものが多く見られますがアイディアの根本を教えてください。


デザインを考えようと思って考えることはありません。日々の生活の中で、ふと思い浮かんだことを1行詩の様にメモしておき、気が向いた時に組み合わせたり発展させたりして作っています。映画、小説、漫画、アート、気の置けない友人との会話…色々なモノが自分の中に積もり、芽吹いたり発酵したりしてアイディアが生まれています。


■もともとジュエリーは女性向けに作られているものが多いですが、最近は装飾的なアクセサリーをつけている男性もストリートでよく見かけます。TONOのアクセサリーは装飾的でありながらも男性がつけられるものが多いと感じますが、小野さんとしては男性にもつけてもらえるようにデザインしているのでしょうか?


特に性差を意識して作ることはありませんが、男が作っている以上、男性的な部分はあるのかもしれません。いかつい/いかめしいシルバーアクセサリーだけではなく、TONOの様なアクセサリーを取り入れている男性が増えたのはとても嬉しいことですね。


■TONOのアクセサリーを身につける人には、どんな気持ちで・どんなシーンでつけてもらいたいとですか?


どんな気持ちで・どんなシーンで…と僕から思うことはありません。その人のアイデンティティを表す一助になれば素敵だなとは思います。


■現在アートやインテリアの活動もしているそうですが、今後のジュエリーデザイナーとして・アーティストとしての活動の展望を教えてください。


TONO/アクセサリーに関しては、新しい素材や新しい技術を取り入れて、より面白い提案をして行きたいです。個人的にはアートもインテリアも執筆も…。やりたいことは沢山あるので、一つ一つ形にしていけたらいいなと思います。




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