Fashion, Shop Review

Zondag



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服好きがやがて辿り着くであろう普段着を提案する古着屋。

 

原宿にある古着屋Business As Usualを見てさらに右へまっすぐ進むと、
突き当たりに差し掛かる少し手前に、見落としてしまいそうな小さな看板がある。
 

その看板が示す二階が、Business As Usual(以下ビジネス)の店長である重光さんが
約一年前に独立し新たに開いたZondagの入り口だ。
 

『Zondag』(ドンタク)とは、オランダ語で日曜日という意味であり、
このお店ではその名を形容したような、普段着(リアルクローズ)としても着ることができる一見プレーンな古着を並べている。
 

Zondagは2部屋で構成されており、全体的にどこか他の古着屋とは違った落ち着きを感じさせてくれる。
しかし入り口から左手に白を基調とした、明かりが際立つ小さな空間がある。
そこには、家具・雑貨・文房具などといった生活用品が日によって置かれている。その中に、店長・重光さんが「特に突き詰めて着てもらいたい、提案したいと思う服」が並べられているそうだ。来店する度に違う雰囲気を味わえるのも、Zondagの1つの楽しみといえる。



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—このお店のコンセプトは?
 

店のコンセプトは、一言でいうと・・・ダサいだと思いますね。(笑)
変にかっこつけてはいないお店なので。僕自身、一番好きなのがストリートなので、それを含みつつ、もっともっとこんな服もあるよ…と提案していく。つまり要約すると、「いい意味でダサく、カッコつけないストリート」ですね。
 

—なぜ独立してZondagを開いたのか?
 

もっと自分のやりたいこと、好きなものを突き詰めて出せるお店にしたいということから始まっています。あとは、置いている商品は結構キワキワなものが多いから、ビジネスにある商品よりも分かりにくかったり、普通の人から見たら賛否両論あるような服が置いてあるので・・・。そうですね。やっぱり、ビジネスとは違った目線から服を提案したい、と思ったことが一番の理由ですね。
 

—どのような方をターゲットとしているのか?
 

強いて言うなら、一周回った人というか…服をある程度見てきた人をターゲットにしています。・・・逆に言えば、メンズ・レディースは関係ないです。女の人でもわかる人にはわかるところがあると思っています。
なので下手に男の子だけっていう感覚はないです。それはビジネスにも言えることですけどね。
わけわかんない服とかいっぱいあるし。それがすごく面白いですよね。僕自身もすごく好きなので。




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—服を通じてZondagが伝えたいこととは?
 

あんまりないと思うんです。今、原宿にこういう古着屋さんって。
僕は絶対にここが面白いと断言できます。というのも、服好きな人だったら絶対ピクッとくるものがありますので。今の若い子たちの好みは僕らにはもちろん分からないけれど、年齢に関わらず、服が好きならこれ好きでしょ!っていう。そうですね、伝えたいことはやっぱりその服の良さ。Zondagにある服を見てくれれば分かると思います。
 
 

「プレーンでありながら際どさも併せ持った服」を提案するという、確立されたこだわりを持つ古着屋、Zondag。
「顕著な派手さ」や、「他者との違いが目に見えて出せるような服」に飽きてしまったという人は、この店に立ち寄って、リアルクローズの良さを体感してみてはいかがだろうか。
 





住所 / 東京都渋谷区神宮前3-20-1 五三荘303
営業時間 / 13:00 – 20:00

text / yu-ga

photo / asagi

 


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