扉－Another gate café Vol.9

あなたの新しい扉を空ける、そんなカフェを紹介

CYTY COUNTRY CYTY/下北沢

「数えきれないレコードとモチモチの生パスタが魅力のカフェ。今回は特別にこのサイトを見て頂いた方に特別なプレゼントも。」

店の戸を開けて、レコードボックスが一列に並んだ通路を抜けると、DJブース、そしてカフェの空間が現れる。このカフェはここにしかないレコードを探しにやってくる人と、美味しくてモチモチと評判の生パスタを食べにやってくる人、または両方を楽しむ人、いろんな側面を見せてくれる、そんなカフェだ。

2006年、ミュージシャン曽我部恵一さんによるレーベル立ち上げとともに店長の平田さんがタッグを組んでレコード屋兼カフェをオープン。壁面にはレコードジャケットが飾られつい見入ってしまうが、ダンスミュージックを主に、パンク、ディスコ、テクノ、ワ－ルドミュージック、それからオーナーの曽我部恵一さんの音楽に通ずるメロウなロックを扱っている。また、CDが主流になった今、レコードを知らない世代はなかなかレコードに触れる場面さえない。そんなレコード初心者にも手を出しやすい、“ビギナーズラック”は、全品\500以下のレコードが並ぶ。平田さんは一人一人好きなジャンルや好みの音を参考に、レコードを選んだり、アメリカに買付けに行く際は常連さんの喜びそうな音を想像しセレクトするという。スピーカーにもこだわり、木曜日にはラウンジDJがお酒に合うメロディーを鳴らしてくれる。

カフェメニューの中では、生パスタが絶品といえる。山菜などの変わり種食材を組み入れた個性的な創作パスタが多いのも特徴で、食材はその日に調達して、新鮮なままお皿に出すというこだわり様。パスタは普段日替わりで３~４種類が並び、中でもオススメはごく稀に登場する“タイ風ペペロンチーノ”だ。女性に人気のスイーツはどれも自家製で、チーズケーキは開店当初からの人気メニュー。自家製ハニーマスタードドレッシングやスイーツ、軽食は店頭販売も行っている。

初めはレコード屋の顔とカフェの顔が対立して奇妙な空気感だと感じるかもしれないが、今では２つの魅力が交差し、きっとどんなお客様でも満足して帰っていくことだろう。