Fashion, Student, Others

立教服飾デザイン研究会 / ファッションショー「流動」



私立大学が作る独学のファッションショー


立教服飾デザイン研究会 / 「流動」


全てのものが常に流れている。しかし、私達は日々生きてる小さな変化に気づいていないが、振り返ってみるとその変化の大きさに衝撃をうける。今回私達は流動について考え、向き合った考えを1体1体に落とし込み、ファッションショーとして表現する。


今回、5月26日、立教大学 ウィリアムズホール4Fにて、立教服飾デザイン研究会のファッションショーが開かれた。コンセプトは、「流動」。世の中は過去にしろ、未来にしろ、その時々に「今」という言語があったとしても、常に流れ、「今」はすぐ過去になる。そして未来は今になる。そこにフォーカスし、この世にあるものにすべてものに「流動」はあてはめ、服に表している。それから在籍するデザイナーが一人ひとりが考える「流動」をまず文章に書き起こし、そこから製作に入る。例えば、人間は生まれた時からが始まりとされているが、それは違い、母親の胎内に胎児として存在しはじめた時からも、もうその胎児は「流動」していると人間の創造の「希望」として1体目が表しているなど。また、全体として「流動」を表現するためにすべてのデザインはつながりを持ち、最初から最後までという一方通行ではなく。人間の一生・社会の流れ・歴史の流れを表し、サイクルになっている。ショー中は映像も流れ、音楽にもこだわり、スモークの演出も入り、学生が独自に全て行っているショーとしては、クオリティーが高かったと言える。
しかし、反面、悪く言えば、私立の4大に通う学生がしているから高かったと言える。東コレも面白くないと言われている中、その真似をしているだけでは、何も新しいものを生み出さない。ただ評価に値するのは、専門学生ですら、独自にファッションショーをすることが少なくなった今、こうしてどこの力も借りずに、独自でショーを開いていることだ。古いしがらみにとらわれている今のファッションシーンに新たな発想・創造をもたらすものは、模索されている。そこで重要なのが、新しい世代・若者であり、彼らが今までにない新たな風を巻き起こし、ひっかき回すことであると考える。だからこそ、何もせずにただ消費者として服を買うだけでなく、こうして自分たちで発信することを忘れていない彼らには、これからも注目していきたい。そして、今の出尽くしたファッションというカテゴリーにおいて、売れる売れないにとらわれることのない学生だからこそ、アートでもなく、哲学でもなく、モチーフでもなく、学生の柔軟な頭で発想できる新しいもの、変革を期待している。











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