Fashion

oxoxo [ゼロバイゼロ] インタビュー 3/3

 

[ゼロバイゼロ] 3/3

インスタレーションアート集団、[ゼロバイゼロ] にインタビュー。

oxoxo [ゼロバイゼロ] 3/3


oxoxo [ゼロバイゼロ] のこれから

■社会人としての合間での活動。それでも趣味の範囲を超えている。限られた時間の中でそのようなモチベーションはどこからくるのか?


「僕ら自身が面白いと思うからです。それを、多くの人に体感してもらいたい。光とか水とか、自然物って軽視しがちじゃないですか。自然物ってもっといろんな魅力があるということを知ってもらいたい。いろいろ実験を重ねながらこの分野を切り開いて行きたいと思っています。」


■文化により異なる「アート」への姿勢


日本に比べると海外の人からの反応の方が良いらしい。それは単純に欧米人の方がアートに対する意識がより高く、より日常的な存在だからなのではと語る。


「直接海外で展示をしたことはないんですが、日本に住んでいる外国人が見に来てくれると必ず食いつきがいい。ツイッターも英語版でやっているけどリプライの数が圧倒的に違う。フォロワーも外国のアーティストさんが多いですし。日本は比較的現代アートが浸透していない気がします。多分「教育」の差異が大きく影響しているのではないでしょうか。欧米では美術教育の一環として、都市工学や建築の教育を行っています。イタリアやフランスには100年、200年持つような建築物も多いです。だからそもそも何かを作る、展示するという行為が大きな出来事なのです。そのような環境の中でインスタレーションを展示する、新しいものを古い中に作り出すということは必然的に注目されますよね。アートにおける歴史の深さの違いも影響している思います。」


■海外進出などはお考えですか?


「現在模索中ですね。チャンスがあればぜひとも海外で展示したいと考えています。」



■oxoxo [ゼロバイゼロ]として、これから。

「オブジェ的なものを作りたいとは一切思わない。飾るだけのものは僕たちが目指す方向とは違います。「もの」、僕たちの場合は「装置」ですけど、それはあくまでも手段なんです。それを一つのフィルターとして、自然物の神秘性を伝えたい。」


基本的には好きなことやっているだけだという彼らのスタンスは見ているもの全てに勇気を与える。自分たちの作った自分たちの好きなもの、それが人に影響を与える。これほど素晴らしいことはない。たとえ、見てくれているお客さんにどれほどの影響を与えられているのか、その反響が計量化しにくいとしてもツイッターでのフィードバックやギャラリーでのお客さんのポジティブな反応が何よりも嬉しいと言う。


「コンセプトが伝わっているかどうかの保証はない。説明書きが作品の横に置いてあるわけでもないですし。パンフレットがあったとしてもそれをじっくり見ながら作品を見る人ばかりではありません。でも、作品を見て自然物の美しさや神秘性を直感的に感じてもらえれば、まずはそれで十分です。」


子供だろうがお年寄りだろうがアートに年齢制限はない。広い海を見てすごいと思う感覚、今日いい天気だなと心が暖かくなるような感覚。そういうレベルで見てほしいという。今後の彼らの活動から目が離せない。まさにアート集団として自然物を対象に活動をする先駆者である。




次回イベント情報


■5.4(Wed) – 5.5(Thu)
SICF | SPIRAL INDEPENDENT CREATORS FESTIVAL [東京都 青山]
http://www.sicf.jp/


■6.1(Wed) – 8.26(Fri) [予定]
グランシップ アートコンペ 2011 入賞作品展示 [静岡県 グランシップ]
http://www.granship.or.jp/release/20100201/20110130/index.html

■10.1(Sat) – 11.23(Wed)
神戸ビエンナーレ2011 高架下アートプロジェクトコンペティション [兵庫県 元町高架下]
http://www.kobe-biennale.jp/






oxoxo [ゼロバイゼロ]

インスタレーションアート集団、[ゼロバイゼロ] にインタビュー。
http://oxoxo.me/about_oxoxo/>


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.