Hair stylist / YUUK
TBSの6チャンネルマークやワコールリボンブラのCMでヘアスタイリングを手掛け、ELLE japon、装苑など多くの雑誌、そしてコレクションなどでも活躍されているヘアスタイリストのYUUK氏にインタビュー
■世の中にヘアスタイリストはたくさんいますが、YUUKさんが主に芯としているものはなんでしょうか?
ヘアメイクって生きていく中で一番必要なものではないなと思っていて、例えば、食べるものとかって絶対必要じゃない?でもヘアメイクっていうのは、楽しむためのものだと思っているので、見る人が驚いたり、面白いと感じてもらえるように手がけています。
自分も鑑賞する人も“楽しめる”というのを芯にしています。
■ヘアのお仕事をされる際、お仕事をどのような基準でお選びになられていらっしゃいますか?
仕事をする際は、カメラマンの人やメイクの人と話し合って、「これはこうしよっか」とか「もっとこういう方向に持っていきたい」とかって話し合っていくんですよ。どんな写真にしたいかで、メイクの濃さ、ヘアの形を話し合っていくんだけど、そういう時にいつも思うのが「自分の部屋に飾りたいかどうか」って考えるんですよ。その仕事がいいものかどうかっていうのはそこで選んでいるのかもしれない。
…….「楽しめる!!」それが私の柱です。…….by YUUK<
■ヘアをセットする際に洋服との相性などで気を付ける点はなんでしょうか?
洋服が見えるようにします。襟元とかがすごくかわいいデザインのものだったらそこが見えるようなヘアスタイルに仕上げます。あとは、洋服のデザインと異ならないように気を配りますね。ブランドのコンセプトを前もってリサーチしたり、今までどんな雰囲気で来たのかっていうことやこれからどう行きたいのかっていうのを考えてヘアスタイルを作るようにしています。
■YUUKさんの作品には独創的なものが多々ありますが、必要性、意味を考えてスタイリングしていますか?
人って見たことがないものを見ると、それがちょっと嬉しかったりすると思うの。じゃあ「ヘアで人を喜ばすためにはどうしたら良いんだろう?」って考えてみた時、みんながもう想像できる範囲内のものを作っても全然感動とかしないでしょ?でも見たことのない面白いヘアスタイルを作ったらみんな「えーすごい!」って感動したりすると思うんですよね。だから変形ヘアスタイルは、人を喜ばすためのものだと思ってます。なにかプレゼントする時に、いかにも!!なものってあげないじゃないですか。喜んでもらいたいなと思ってちょっと違うもの、新しいものを考えたりするじゃない?そういうのと同じ感覚です。