Fashion, Collection, Tokyo 2019 S/S

ACUOD by CHANU 2019S/S Collection



童心にかえって。


ACUOD by CHANUの2019SSのコレクションが表参道ヒルズにて発表された。Amazon fashionweekでコレクションを展開して3年目となるACUOD by CHANUだが、ヒカリエ以外の会場で発表する初の試みをした。


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今回のテーマは「フォーエバースリル」。数年ぶりに帰国したデザイナーのチャヌ氏。韓国滞在中に、大人になって忙しい日々の中で忘れてしまっていた、子供の頃におもちゃ箱を開ける時の様なワクワクした気持ちを懐かしんでいたという。“そんな気持ちを思い出して欲しい”と今回の製作、発表にあたった。モデルたちのヘアメイクにはブロックおもちゃのLEGOが施されていてそれぞれに個性のあるものだった。




《海外ファッショニスタも来場》


開演前、会場では今回のAmazon fashionweekのインターナショナルアンバサダーであるキャメロン・ダラスがショーを観覧しに来る出来事があり、カメラマンのフォーカスを独占した。


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《恒例となったダンスパフォーマンスも》


ACUOD by CHANUはコレクションの重要な要素に「ダンス」を用いることが多い。その様にショーのイントロでは恒例となっているダンサーがパフォーマンスを披露した。ネジの巻かれる音が鳴り、命が宿る。「ドクン、ドクン」心音と共にオルゴールが流れ出し、ゼンマイ仕掛けのおもちゃ(ダンサー)達が永く回ってなかった歯車を確かめる様に踊り出す。


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私は今回でACUOD by CHANUのショーを観るのは2回目だが、初めてみた時の事は忘れられない。音響、会場、パフォーマンスで、観る者はACUOD by CHANUの世界へ引き込まれて行く。




《あの感動をもう一度》


私たちは大人になろうとすることで大切な物をつい手放してしまったり忘れてしまったりする。


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大好きな人形を枕元に置いて一緒に寝たこと。
友達と一緒に作った秘密基地。
今よりずっと近く見えたアスファルト。


新しく見るもの全てがキラキラしていたあの頃の感覚は今も忘れてないだろうか。


次回帰省した時、部屋の片隅に寄りかかった人形を手に取れば、昔より笑顔で笑いかけてくれるだろうと私は思った。




text / 中村 義嗣
photo / 杉本 和花奈





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