NADA./堀木 厚志 interview

ファッションを純粋に楽しみ、創る。


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日本で様々な種類のドメスティックブランドが数多くあると同時に、そのブランドごとでのコンセプトもそれぞれ存在する。ミリタリー、スケート、一般的にモードと言われるブランド。そして、それぞれのブランドごとにコンセプトがある。そんな中NADA.は、スケート、パンク、モード、ミリタリー、ピーターサヴィル等の昔ながらのグラフィックなど、ジャンルを問わない洋服作りで、ブランドコンセプトもNO WHY(特になし)と他のブランドと比べて異質に見える。そんな、様式に捕らわれないNADA.のデザイナー堀木氏にお話を伺わせていただいた。


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◇服を作るにあたっての拘りや、インスパイアを教えてください。

僕がクリエーションを行うに当たって、とにかく「僕の思ったかっこいいもの」「僕の好きなもの」を心がけています。今まで、「面白いもの作ろう」「変なもの作ってみよう」とか考えて服を作ったこともなければチョイスしたつもりもないですね。自分が影響受けたカルチャーは服というより映画とか音楽とか隣のカルチャーからが多いです。本当に好きなものだけって感じで(笑)。


◇NADA.というブランド名は、スペイン語で「無」という意味のようですね。ブランドのコンセプトも“NO WHY”(理由なし)ですが、ここに無を強調することに何か意味はあったりしますか?

それが、本当に何もないんですよね(笑)。独立して自分のブランドのホームぺージ作る時にコンセプト特になしって書くのなんか見栄え悪いじゃないですか(笑)。だから、「特になし」って言葉を英語で「NO WHY」ってしたんです。コンセプトを固めても僕のやりたい表現っていうのが出来ないとも思って。僕のグラフィックの中でメッセージ性が過激であるものというとらえ方をしてくれる人もいるかもしれませんが、本当に何も考えずにただ思いついたこと書いているだけなんですよね。今までに自分の見てきたものを思ったままにって感じで。


◇ハイソックスや、グラフィックTシャツ等、ブランド的にはスケートチックな服装・デザインが多いですよね?

そうですね。でも、NADA.自体はスケボーブランドでもなければ、僕は一切スケボー出来ないし(笑)。ただ、僕が高校生や20台前後の時にそういうのに影響を受けたり、よくお店でそういう横ノリの洋服を見ていましたね。パリとかのコレクション物を見てカッコいいって感じでなくて、ストリートのお洒落な人を見てカッコいいなって思ったりとかして育ちました。結構リアルクローズとしての見方をずっとしてきたと思います。



クリエーション分野の中において、プロダクトに対して感覚的な部分以外での意味付け理由付けが多いファッション業界。ブランドのコンセプトからシーズンごとのテーマ、グラフィックにおけるメッセージまでの全てに「意味がない」というスタンスのNADA.は現在のファッション業界において異端なスタンスには見える。だが、クリエーションの原点だとも言える感覚的な部分に重きを置いているNADA.の考え方は、ファッションを純粋に楽しむという面において一番大事なことではないだろうか。理由はないがかっこいい、欲しいと思わせられる衣服がこのブランドにはあるのかもしれない。




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NADA. 2016-17 A/W collectionより



HP:NADA.
http://nada-rebirth.com/

Sumally
https://sumally.com/NADA

text/江崎優・神垣天晋
photo/永山洋