はるかきみへ 「透明な澱 千」 exhibition
今回の展示「透明な澱 千」では2015-16 A/Wの「透明な澱 」と同様に、服と絵(永見由子)と写真(asosatoshi)を組み合わせた共同発表を行った。「千」とは本展示の主題となる童話「千匹皮」の千の頭文字である。
「透明な澱」シリーズは千匹皮、赤ずきん、青い服の女の子、いばら姫、しらゆき姫、かぐや姫、ラプンツェルといった童話をテーマに取り上げている。
今回の展示では、「千匹皮」をメインに取り上げ、「透明な澱 千」という題名になっている。
これらの物語は、文章として目に見える形だけでなく、読者へ主人公の気持ちや雰囲気など目に見えないことも感じさせ、考えされてくれる。透明な澱では、絵(夢世界)の中から出てきた少女の喜びや葛藤などの心象風景を描くため、服と絵、写真を結びつかせる方法を採用。物語と現実世界をリンクさせ、服だけでは表現しきれない目に見えない世界観を描いた。服、絵、写真の作者がそれぞれ違うので、様々な視点から作品を楽しむことがことができる。
また、服を着ることで自分の中で物語を再構築し、その人ならではの物語を築くこともできる。様々な視点からモノをみることの大切さ、新たなものに挑戦し作り出すことの楽しさを伝える展示会となっていた。
[展示会ビジュアル]
[ルック]
はるかきみへ HP:http://harukakimie.com