Keio fashion creator 2015 fashion show 「間」
慶應大学に拠点を置き、デザイナーチームはESMOD JAPONにて服の製作を学んでいるKeio fashion creatorが12/19(土)に新宿にある成子天神社でファッションショーを開催した。ショーは1日を通して時間ごとに第1部から第3部まで同じショーが3回行われた。第3部は日が沈み、また一味違った印象に。
今回のテーマは「間」。あらゆる情報が溢れかえる現代。世界中から流れてくる情報のうねりの中でこそ大切にすべきものがあると考え、部員達が多くの時間を過ごすこの日本の「精神文化」に着目。日本には元来、「間」という美意識があり、これは日本人の本質的なものの1つだと考えた。その「間」という美意識が流れるものとして、『粋』、『わびさび』、『かぶく心』の3つの精神文化に注目。これらを根底にもつ表象文化をファッションショーを通し、日本の本質を見直すきっかけを創出している。
今回、神社というファッションショーの舞台としては珍しい場所が選ばれた。神社には日本独特の「間」が存在し、ホールという空間を演出するのではなく、神社という生きた空間をそのまま使用。第3部の夜間のショーのライト以外は会場本来の様子変えることなくショーが行われた。
ルックは『粋』、『かぶく心』、『わびさび』の3段構成で順番に登場。
『かぶく心』からは「ギャルと出雲阿国」というルックで現代と古来の日本とのハイブリッドが見られるなど、各ルックには独特で工夫の凝らされた日本の表現の仕方が詰まっている。彼らの表現する日本の精神を、ぜひその細部まで目を通していただきたい。
『粋』
『かぶく心』
『わびさび』
Keio fashion creator
Keio fashion creatorは慶應義塾大学公認団体。「ファッションに関心がある人にとっての議論の場」と「ファッションを知ってもらうきっかけ」を創出するという理念のもと、ESMOD JAPONにて服を制作し、年に一回ファッションショーを企画・運営。
Keio fashion creator HP:http://fashioncreatoruniverse.tumblr.com/