Fashion, Interview

H

トップからシューズまでの5点合わせて、どんなシーンにでも対応できるラインナップを提案する「大人の通える古着屋」
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車通りの多い旧山手通りの道を一本裏手に入ると、静かな住宅街の中に1つ、
家かとも見間違うようなどこかアットホームな空気感のある店がある。
今回はその古着屋「H(アッシュ)」のバイヤーであり店員の、藤村さんに話を伺った。

—–お店の名前の由来はどこから来てるんですか?

「hi-quality」「hi-sense」「human」「history」「heart」「handmade」の6テーマの
頭文字の「H」をとって、フランス語読みで「アッシュ」になっています。

—–お店のコンセプトを教えてください。

大人の方にとって古着を選びやすく買い揃えられるような環境を作って、トップからシューズまでの5点合わせて、
どんなシーンにでも対応できるラインナップを提案させていただく「大人の通える古着屋」になっています。

元々このお店はオーナーの家になる予定だったんですけれど、
この家の建設中にオーナーが「既存のメンズ店に加えてレディース店を作ろう」ということをひらめいて。
それで1Fと2Fがお店になりました。
なので、元々はここもオーナーの家の一部だったんです(笑)。

1Fと2Fで、ディスプレイ替えは勿論するんですがコンセプトも変わっているんです。
1Fはカジュアルめ、2Fはドレッシーなものやきれいめなアイテムを増やしていて、
「一度で二空間を楽しめる」ような空間を作るというのがもう一つのコンセプトです。

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—–買付はどのように行っているんですか?

買い付けは全てアメリカで、メンズのバイヤーと私と、一人一人で行きます。
主なところはロサンゼルスで、行くところも大抵決まっているのですが、
2年に1度くらいの頻度でニューヨークなどを挟んだりして雰囲気を変えたりもしています。
基本的には2ヶ月に1回のペースで買付に行って、帰国したらディスプレイを替えて…という流れですね。

_年代は?

商品の年代は、50’sくらいから、今くらいのレギュラーものまで入れてます。
お洋服よりはシューズでブランド物を入れていることが多いかもしれないです。フェラガモとかプラダ、グッチとかですかね。

_他ブランドのものはどうやって扱っているんですか?

国外で買付を行うのとは別に、国内でもアーティストさんを探す、という作業もしています。
今は3つの国内のアクセサリーブランドを取り扱っています。

_買付するお店は何店舗くらい回っているんですか?

お店と、あとフリーマーケットも行きます。
フリマは大きいの2~3個へ行って、お店は30~40くらい回ってますね。
行くお店もミーティングをして決めています。
自分たちで、過去に買い付けたお店であったり、新しく開拓したりもしています。

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—–内装へのこだわりを教えて下さい。

10年前の設立のときは、工事現場と、ニューヨークのアパートメントというのがテーマにあって。
それ以来は、2ヶ月に1回、毎回テーマを決めて、
それに沿ってディスプレイを替えているので、それによって商品の構成もかわっていきます。
また、どの方でもハマるように、ということでラックごとにもテーマを変えています。

_テーマはスタッフさん同士で話し合って決めるのですか?

はい。ミーティングで決めて、リストを作って、そのリストに沿って買付をして、
ラックに入れて、ディスプレイを完成させる…といった感じです。

_量も結構多いですよね?

そうですね、2ヶ月に1回のペースの時は、アクセサリーも入れて毎回1600点くらいの量を
一人で買い付けているので、買付には大体10日間くらい行っています。

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—–リメイク商品のこだわりを教えて下さい。

「年代幅広く」というのと、あとはやっぱり「スタッフも着てみて合わせやすいもの」ですかね。
例えば、ボトムを選ばないということであったり、丈感にこだわったりして作っています。
新品のものであれば、全て同じ丈で作るようにしているのですが、
ユーズドでプリントが入っている物などはプリントに合わせて長さを調節したりしています。

—–販売する上でのポリシーなどはありますか?

個人個人の個性を大切にしているというのはありますね。
その個性を生かして、どれだけお客様と仲良くできるかっていうところですかね。
でもそういうのって、スタッフ同士の仲がいいっていうのが一番だと思うので。
元々スタッフ同士も仲いいし、一人が接客していても、
そこの会話に自然に入っていったりというのができるのはそれがあるからなのかなと(笑)。

やっぱり中目黒って、土地柄もあって初めてだと入りにくさが出てしまったり、
お店も連なっているわけではないのでなかなか見つけにくいっていうのもあると思うんですね。
その中、見つけても入ろうか入るまいかって迷う場所ではあると思うので、
それがないように入りやすい雰囲気作りは心がけるようにしています。

お店とお店が離れているっていうのもあるし、こだわりを持った人が集まる場所でもあると思うので、
1店舗1店舗が独立して、全然違う雰囲気になっている感じもしますね。

—–他のお店には譲れない、アッシュの強みを教えて下さい。

やっぱり、スタッフですね。スタッフのフレンドリーさと提案力の高さですかね。
全身でご提案するというのを基本コンセプトにあげているので、1点をお探しの方にでも、
他のアイテムと合わせた時にどんなコーディネートができるかということも提案してからご購入していただけるようにしています。

—–今後の展望を教えて下さい。

幅広い層のお客様にお店を知っていただくっていうことですかね。
お店を広げたいというのもあるんですが、何店舗にもなってくると、
人も必要ということもあるけど、そのお店にかかる大切さがかわっていくと思うので。
やっぱり100%の力を出しきりたいとは思っているので。
まずはもっとお店の名前を知っていただければと思っています。
あとは、リメイクももう少し増やしていけたらなと。卸し先を47都道府県全国に広められればなとは思っています。

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H(アッシュ)

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