IISER LOEN 2015-16 A/W Collection
40代、50代男性をターゲットとした手塚浩二によるブランドIISER LOEN(イイザローン)の2015-16年秋冬コレクションが渋谷ヒカリエにて行われた。
2015年春夏コレクションより始動したブランドであり、イイザローンのショーは今回が2度目である。手塚は宮城ドレスメーカー専門学校プランニング部を卒業後、ニットメーカーに勤務。97年にイエリデザインプロダクツを設立し、iliann loeb(イリアンローブ)、GALANCE(ガランス)など、8つのウィメンズブランドをプロデュースしている。
力強い音楽と共に、手塚のこだわりが詰まった洋服を着たモデルたちが足早に歩く。パンツはどれも細身で、トップスやアウターのサイジングもタイト。黒を基調とした中に、赤や青などの差し色を採り入れたベーシックなスタイル。その中にレオパード柄のニットやレザーのパンツといった遊び心が光る。「自分の体型や好みに合ったもの、自分の着たいと思うものだけを作っており、今後もこの姿勢は崩さない」と手塚は語る。イエリがレディースニットアパレルの企画・販売・卸売を行うメーカーであることもあり、ほとんどのルックにニット素材が用いられているのが見受けられた。
昨シーズンのビジネスシーンを意識したコレクションとは変わり、デートや夜のシーンにもマッチするカジュアルさを持ち合わせたコレクションとなった。