多くのファッションコンシャスな人々が集まり、最先端の流行を生み出す街、渋谷。
その一角にあるのが、ファッションを軸としたカルチャーに根ざしたショップ、BOYである。音楽や映画といったカルチャーは、今でこそファッションと繋がり深いものとして広く受け入れられているが、実に多くの流行や新たなスタイルを生み、同時に多くの人々に感動を与えてきた。
その中でもとりわけ音楽はファッションと結びつきの強いものとして、今日まで互いに刺激し合う深い関係にある。
そして今回紹介するBOYは、服×音楽をコンセプトに掲げ、店内にもセレクトされた洋書や雑誌が並べられるコレクションコーナーが設置されている。
まさにカルチャーの宝庫とも呼べるそのショップには、多くのカルチャーを愛する人々が集う。
そんなこだわりのショップBOYについて、オーナーである奥冨さんにお話を伺った。
– 出店場所として渋谷を選んだ理由をお聞かせください。
自分の生活の中で、大切にしているモノの為に出かける先がダントツで渋谷が多いという事で、ファッションや音楽をはじめ、自身の”好き”が集まる街、渋谷に店を構えようと思い決断しました。
– セレクトのこだわりについてお聞かせください。
ヴィンテージはUSモノがメインです。セレクトブランドは全て国内ブランドになります。割合は、ヴィンテージ:8 ブランド:2といった所でしょうか。自分自身が今まで受けてきた沢山の影響から”今”の視点を大切に、現地のバイヤーから良いと思うものを一点一点買い付けています。
年代は70’s~90’sのモノが多いですね。オルタナティヴ系を中心とした国内ミュージシャンのCDも僕自身がセレクトし、店頭に入荷しています。
お客様も多ジャンルの音楽好きな方が多く、服もCDもセレクトに対しダイレクトに反応が見れ嬉しい限りです。SNS等のリアクションからもセレクトの参考にしています。
– セレクトの大半はヴィンテージが占めるとの事でしたが、奥冨さんの考えるヴィンテージの魅力をお聞かせください。
現代と過去を繋ぐモノ、人が時代を経てストーリーをリレーする事、そういう点に魅力を感じています。
ヴィンテージは、ナチュラルな美学のあるものだと思います。
– 奥冨さんの考える今後のキーアイテムについてお聞かせください。
BOYのセレクトは、様々なファッションジャンルや時事的な動きのトレンドを抑えた上でBOYらしいエッセンスと掛け算したアイテム展開をしていきたいと考えています。
今、僕が気になっているものを挙げるとすれば、和的な刺繍モノや不良感の強いアイテムでしょうか。がっつり不良なファッション提案をするのではなく、色や柄、サイジングで差の付くスタイリングを取り入れていきたいです。
セレクトについては、すぐにこういったモノが欲しいという具体的なイメージのあるアイテムも多いので、オリジナルの製作で取り入れ、今後本格的に展開していくつもりです。
– 今後の展望をお聞かせください。
今の場所に移ってまだ間もなく、移転した事を知らない方が未だ多いんですよね。まずは今ショップを構えている宇田川町に移転した事を多くの方に認知してもらい、街全体とファッションと音楽・その都度興味を持った物事との絡みを、ユーモラスに展開していきたいです。
東急ハンズ周辺エリアは、センター街というポップなイメージなのに、コアな人達が多いのが面白い環境だと思い、出店を決めました。
ライヴハウスも多く、音楽イメージも強い印象でした。
この街から派生するカウンターカルチャーが、新しい”渋谷系”になれば良いなと思っています。
– 現代の若者に一言お願いします。
自分の好きなことを信じて続けていってほしいです。
様々な情報が様々なツールを介して今広がっていますけど、ある一定のレベルを超えてしまったら自分で判断するしかない。全てを的確に判断するなんて事は出来ないけど、自身の価値観で自分の大事にしているモノをこれからも守っていって欲しいです。
BOY
〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町36-2 ノア渋谷302
OPEN: 14:00~22:00
TEL: 03-6427-8676
HP: http://boytokyojapan.blogspot.jp/
Twitter: @BOY_TOKYO
FACEBOOK: https://www.facebook.com/pages/BOY-TOKYO-JAPAN/266935069996200
ONLINE SHOP: http://www.boy-online.com/