A DEGREE FAHRENHEIT 2015 S/S Collection
10月14日、渋谷ヒカリエにてA DEGREE FAHRENHEITの2015 S/S Collectionが発表された。
今シーズンも温度に関連し、-37.89℉をシーズンテーマに掲げた。-37.89℉とは、金属において唯一常温、常圧下で液体状を保つ水銀の凝固点を意味し、「生きている銀」とも称される。その特異な性質にインスピレーションを受け、液体としての質感と金属的な質感という一見相反する要素が混在する状態をインスピレーション源とし、コレクションを展開。
会場内には鉄パイプが至る所に設置され、ショー音楽の重低音と共に呼応する。
今回のショーではスウェットやタウンウェアといった、一般の人々が着る服をいかにセクシーに見せるかを主題とし、水銀をイメージしたシルバー主体のルックが続く。中盤にはチタン加工のグラデーションが特徴的な衣装やブランドロゴが全面に配された印象的なルックも登場した。
デザイナーである天津憂氏は、今シーズンより「HANAE MORI(ハナエモリ)」の新ラインも手掛ける。ショー後のインタビューでは「アジア人、その中でも特に日本人は服をセクシーに着ることをしない。だから今回、ウィメンズはもちろん、メンズも強さの中にあるセクシーさを表現したかった」と語った。
text/juri tada