DRESSCAMP 2014-15 A/W




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2014-15 A/W 東京コレクション

DRESSCAMP
 
THE THREEPENNY “VISCONTI” OPERA

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2014年3月22日、デザイナー岩谷俊和氏の手掛けるDRESSCAMP(ドレスキャンプ)がコレクションを発表した。
テーマは「THE THREEPENNY “VISCONTI” OPERA」。ドイツ生まれの戯曲「三文オペラ」と、イタリアの映画監督ルキノ・ヴィスコンティのイメージをテーマに掲げつつ、表面に見えているものとその本当の意味が果たして同じなのかという、表裏の戯れによる答えの無い問いをクリエイションに反映させている。
 
メンズではボリュームのあるアウターや黒のレザージャケット、アニマル柄といったワイルドで力強い印象のアイテムと、リボンのついたシャツや千鳥格子の総柄のセットアップ、星柄が印象的なパンツなど、ポップさが強調されたアイテムとの組み合わせが特徴的である。
ベーシックなものでも自分なりに視点を変えて新しい解釈を加えてみるというデザイナー岩谷氏の試みが、結果としてシャツのディテールなどに表れたという。
 
レディースでは大きなフリルのシャツブラウス、スカート、ワンピースで華やかな女性らしさを表現。開けた袖が多く、大胆なカッティングが目立つ。
煌びやかでありかつ毒々しさのある柄や、ショー終盤での花のモチーフを前面に押し出したアイテムなど、過激なかわいらしさが印象的だ。
 
メンズレディース共にインパクト大の総柄アイテムも多く、以前までのシーズンに比べてテーマはより抽象的になったものの、岩谷氏のDRESSCAMPらしさは健在であった。
クラシカルな印象のチェック柄でありながら、エッジの効いたデザインのジャケットなどは、今回の舞台のイメージだからこそのアイテムだろう。
 
ショーではメンズモデルのカイゼル髭のメイクや、小粋なハットやヒールのついたシューズ、レディースモデルのデコラティブなヘアメイクや、男女共に共通した白いバレエタイツなど、どこか舞台の上の演者を彷彿させるイメージを、各々のモチーフに徹底して反映させていた。
これらの一貫してテーマに忠実な演出も、外見とその本質の意味が同質かということを問うてるデザイナーの仕掛けなのだろうか。
 
面妖な雰囲気とスタイリングの妙で魅せた今回のDRESSCAMP。岩谷氏はインタビューにて、2013年春夏シーズンより復帰して以降、「今はセカンドステージという気分」と心境を語った。今後もその時々の思いを表現に繋げていきたいと語り、インタビューの最後には「今回はどう映ったのかわからないが、これが今自分がやりたいこと、見せたいことであり、それを皆さんに上手く受け取ってもらえたら」とコメントし、ショーを締めくくった。

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