FILM


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“誰よりも服が好き、それを一番表現出来るのが古着だった”

 

下北沢駅南口から三軒茶屋方面に少し歩いて行くと、三叉路の角にガラス張りのこぢんまりとした古着屋が見える。今回取材をさせて頂いた古着屋FILMである。

下北沢の古着屋と言えば、駅周辺を想像する人も多いだろう。しかしFILMは駅から少し離れた所にショップを構えている。ガラス張りの店内に差し込む柔らかな光、所狭しと並べられたこだわりの古着。「ショップ」という1つの箱の中で表現することが好きで、店内に並べられた古着をイメージしながら、一点一点丁寧に買い付ける。今回はオーナーの島田さんに、自身のこだわりが詰まったFILMについてお話を伺った。

 

———FILMのセレクトについてお聞かせ下さい。

「全部一点一点どんな人が着ているか、自分の頭の中でイメージがつきやすいもので、かつ単純に気に入ったものをセレクトしています。このタイミングでこれを着たらかっこいいだろうな、可愛いだろうなと。そんなイメージを頭の中に思い描いて商品を選んでいますね。」

 

———店名の由来についてお聞かせ下さい。

「お店の名前を考えていた時、妻が持っていたCDがFILMという名のアルバムだったんです。それを見てこれでいいかと。覚えやすいですし。それにFILMは写しだすという意味も持っているので、自分の好きなものを、ショップを媒体として伝えて行きたいという意味も込めて今の店名にしました。」



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———FILMにはどのようなお客さんが来られますか。

「年齢でいうと25歳から40歳位。女性のお客様が最近は多いです。古着が好きというよりは服が好きな方に来て頂いています。」

 

———出店場所として下北沢を選んだ理由をお聞かせください。

「下北沢の他にも20店舗ほど空テナントを見ていたんですけど、その中でここが一番しっくりきて。下北沢の駅前はごちゃごちゃしていて、あの中にショップを出すのは嫌だったんです。でもここは下北沢の端なのでのんびりしていて、かといって目立たないわけではない。そういう意味で自分の思い描いていたイメージに合っています。ここはやっぱり圧倒的に好きな場所ですね。店内にも光がよくあたって気持ち良いです。」



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———FILMを始めるに至ったきっかけをお聞かせください。

「昔から服がすごく好きで、ファッションが好きで、自分のイメージを表現したい思った時に、一番上手く伝えられそうなものが古着屋だったんです。他にも服に関係することは興味があるので、思いつくことは色々やっていきたいです。」

 

———接客時や店内の雰囲気で気を使っている点をお聞かせ下さい。

「特にないんですが、接客に関して言うとゆっくり自分のペースで見てもらいやすいように、積極的には話しかけないようにしています。ただ聞かれたことに対してはきちんと答えられるようにしています。店内の雰囲気に関しては、ショップという1つの箱の中で自分の思い描く事をきちんと表現したいと思っていますし、とにかく自分が居心地いいようにはしています。お客さんにとってもそうであったらいいなと思いますね。 」

 

———買い付けのこだわりをお聞かせ下さい。

「まず、買い付けに関しては全部アメリカです。アメリカの西の方や、シアトルから内陸の方も行きます。今年はヨーロッパにも行きたいと思っています。こだわりに関しては、やっぱり服が好きなので、普段買い物する時のイメージと同じだと思います。先程言った通りショップを通して自分の思い描く事を表現するのがとても好きなので、この服を置いて、こんな雰囲気にして、こういう音楽をかけたいなというイメージは常に持っています。」



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———FILMの考える古着の魅力をお聞かせ下さい。

「どの古着屋さんもそう思うものなんでしょうけど、長い時間を経てきた服はやっぱり今では出せない魅力があると思うんです。昔の染め方や構成の仕方も違うので。また、それとは違って、新しいものとして着れる古着もありますよね。たとえ雑な作りでも今着たら新鮮に感じるような。古着に限らずファッションとして面白いものは集めていきたいと思っています。古着の買い付けというのは、いつ行っても新鮮に感じているし、多分ずっとこれからも新しい発見が出てくるんでしょうね。」

 

———今後の展望をお聞かせ下さい。

「変わらずこの場所で、端っこでのんびりやりたいですね。そんなに大きな展望はないので、自分が思いつくことを出来たらいいなと思うくらいです。例えば本を作ってみるのもいいですし、古着屋だからっていう固定概念に縛られるのではなくて、FILMとして、一人の人間として何か面白い事をやっていけたらいいなと思いますね。」



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気負う事なく自分のペースを大切にしながら、枠にとらわれない提案をするFILM。
一点一点思いが込められた古着の並ぶ、どこか温もりを感じる優しい空間に、是非足を運んで頂きたい。

 

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