araisara 2014-15AW
今期のテーマは「紅の心象」
3月19日銀座・東映映画館でショーは行われた。今期のテーマは「紅の心象」。
ショーが始まると同時に、スクリーンには赤や黒が混ざり合うような映像が流れる。
今回のテーマは、映画「利休にたずねよ」で監督をされた田中光敏さんとの出会いがきっかけであり、テーマをもとに映像も制作された。
映像や衣装には、テーマカラーでもある赤と黒が使われている。赤は人間の生命力や情熱・努力…心に決めてこだわって生きる人間の姿勢を表現。そして人間の闇を表す黒がやってくる。しかしまた赤も追い返してくるという、葛藤や四季の繰り返しを描いている。
素材は、今回旭化成の協力もあり、特殊な伸縮素材を初めて使用。カジュアルとしての印象の強い伸縮素材をあえてエレガンスに、フォーマルに使うことで新たな可能性を魅せている。
また手捺染を用い、現代技術と伝統技術の共存を描く。
古き良きものが廃れていってしまう時代に、今ファッションを通じて何が出来るのか。
「ファッションを通じて、過去・現在・未来を繋いでいけるように。今回をきっかけに、次回もまた新たなことに挑戦していきたい。」とデザイナー・荒井沙羅は語った。
Text / Azusa