2014-15 A/W 東京コレクション
IN-PROCESS BY HALL OHARA
BUBBLES
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いくつものリアリティを組み合わせることにより作り出される幻想世界をコンセプトとした今回のコレクション。スクリーン上の色彩豊かなフラワーリースの中には夕焼けがはめ込まれており、それをバックにモデルが歩き出す。
淡いオータムカラーで統一されたプリントは夕焼けや月明かり、森や花、落ち葉や団栗、動物などの現実世界を表すものを、千鳥格子やチェック、ドットやジグザグなどのパターンと合わせることで心安らぐノスタルジックな幻想世界を見事に表現している。
ショート丈のコートやフレアスカート、ブラウスなど、全体的に風になびくような軽く柔らかな素材感で作られているものが多く、シンプルなシルエットはプリントをより一層引き立てている。
その素材選びには「現実と幻想の間を漂い心地よく時に身勝手な想いを身に纏う」というデザイナーの意図がしっかりと反映されている。
ショーの後半に現れたシャツとニットが融合したトップスや、女性らしさと男性らしさを持ち合わせたようなスタイリングには、時に欲張りでありたいというデザイナーの思いが込められている。
スカーフを用いたスタイリングで遊び心を取り入れ、様々な柄や色を一着に詰め込んだ今季のIN-PROCESS BY HALL OHARA。次回以降どのような変化をとげていくのか、その世界観から目が離せない。
Text / Martha
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