tambourine 2014-15AW
NOZOMI ISHIGURO tambourine 2014 A/W
ブランド名を「tambourine」に改めると同時に、新デザイナー、ゴトウフミカが就任してから初のコレクションとなった今回。
King Crimsonの名曲、「21st Century Schizoid Man」のインパクトのあるイントロと共にショーがスタートした。
鶏冠のようにあしらわれたファーやアメリカ州の先住民族のようなプリント、ノルディック柄のニットやソックスなど、全体を通して民族を感じさせる素材や柄を取り入れたアイテムが多く目に付いた。メンズのトレンチコートやシャツには千鳥柄やチェック、時にはフェアアイル柄のパッチワークが施されている。多数の生地が共存するルックの放つ存在感は抜群である。
中でも目を引いたのは、後ろにプリーツ加工された生地が縫い付けられ、バックスタイルがロングスカートをはいているかのように見えるシャツである。その不思議なシルエットは歩くたびに動き形を変える。またショーの後半はビッグシルエットのニットをレイヤードすることにより違った表情を見せていた。
今回比較的ルックが少なかったレディースでは、ノルディック柄がプリントされたジャージのようなワンピースやリッププリントのオーバーサイズシャツなどが登場した。
メンズルックが中心となった今回のコレクション。ゴトウフミカが織りなすtambourineのこれからに期待が募るショーであった。
Text / Martha
Photo / tatsuki