Fashion, Collection, Tokyo 2013-14 A/W

HISUI 2013-2014 A/W

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2013-2014 A/W 東京コレクション

HISUI 2013-2014 A/W
 
「Intelligence to adapt」
 


HISUI2013-2014A/Wのテーマは”intelligence to adapt”。3/19、渋谷、roomsLINK会場においてインスタレーションが行われた。

 
私達は、はるか昔から気の遠くなるような進化を遂げて、いまのかたちをつくってきた。「現在」まで多くの分岐点があり、そのどれか一つを選んだ結果が、いまである。しかし、進化の結果だと思い込んでいる「現在」は本当に進化なのだろうか。分岐点で、違う道を選択出来たかもしれない。
 HISUIの2013S/Sコレクションは、チャールズ・ダーウィンの進化論についての著作である「種の起源(On the Origin Of Species)」をテーマとして、震災の後に、「現在」を改めて考えさせられるコレクションである。今の複雑さ、機能性、利便性がヒトにとっての最良の進化であったのか。

 
インスタレーションは、ダーウィンの進化の図をモチーフにした丸や四角、幾何学模様、枝分かれの図、人の手などが描かれている白いカラクリ模型をバックに始まった。モデルが紐を引っ張ったり、模型の扉を開けると仕掛けが作動し、模型が動く。
 アースカラーを基調としたルックは、大地のような進化、人間にとっての基盤であるものを思わせる。レイヤードが特徴的で、アースカラーの下に淡い色合いのスカートが覗いていたりするなど、大地からの芽吹き、進化を思わせる。原始の時代を彷彿とさせる布が繋がれ、つなぎ目があらわになっているルックから始まり、後半になるにつれて服の構造は複雑になり、シャツやフレアスカート、ジャケットが登場するなど、現在の服のありかたに近くなる。模型の太陽が動いたりと、バックでも時間の経過が表現されている。

 
今の時代に、わたしたちがほんとうに求めなければならないものはなんなのだろうか。本当の知能とは。最良の進化とは。利便性か、機能性か。それよりももっと個々の知的な部分を洗練させることこそ、今の私たちに求められることではないのか。これから生きていくうえのヒトとしての可能性。デザイナー・伊藤弘子氏は問いかける。





Photographer / maki
Text / Saku

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