2013-2014 A/W 東京コレクション
Yasutoshi Ezumi 2013-2014 A/W
「Anima」
3月19日、渋谷ヒカリエホールにて Yasutoshi Ezumi のコレクションが発表された。
ものの理をテーマにしていた今までとは少し異なり、心理の要素からアイディアを広げたという今回のコレクション。
テーマは「Anima」。
心理学の創設者であるカール・グスタフ・ユングによって提唱された心理用語としての「Anima」とは、男性の無意識の中にある女性像と、共に女性性を示す。
マスキュリンとフェミニン
直線と曲線
黒と赤
男性と女性
相反するものを混ぜ合わせることで、自己実現の過程の心理を表現している。
その中で印象的なのが、花のモチーフである。
女性的なイメージである花のモチーフの曲線の部分に、直線を入れ込むことで、柄の中に男性と女性を混在させている。
また、色彩も特徴的である。 黒をマスキュリン、赤やベージュをフェミニン、のイメージでとらえデザインしている。
赤はさし色の役目も果たしている。
男性的なスタイル、女性的なスタイル、二つの要素が混ぜ合わさったスタイルを身にまとったモデルたちが次々に現れ、観客たちは最初から最後まで魅了させられっぱなしのショーであった。
「男性デザイナーが作る女性服というところで、自分の持つAnima自体が成長し、マスキュリンになるところを表現したかった。」と語るデザイナーの江角氏。
今後もYasutoshi Ezumiから目が離せない。
Photographer / maki
Text / mei